2024年 4日 22日 17:00


「あれ? 田中さんじゃん? どうしたの?」


 ゆっくりと振り向く、加藤さん。

 その表情には、狂気が見えていた。


 歪な笑顔をしている。


「一緒に死のうか?」


 ゆっくりと、確かに、加藤さんは、つぶやく。


「ど、どういうこと・・・?」


「あはは、何言ってんの。」


「え?」


 不気味に、彼女は笑っている。

 すこし首をかしげて。


「全部、知ってるんだよ。」


 そう、冷徹に言い放ったのは、加藤さんだった。


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