2024年 4月 13日 17:00


 エレベーターの管理室で、何か情報はないかなと、パソコンをいじっていた。


 すると、たくさんのフォルダの中に、怪しげな物があった。

 それはゴミ箱フォルダの中で、おそらく宇津木さんが作った物だろう。


 あと一日で捨てられるところだった。


フォルダ名は・・・


【人類選別計画ベース1パターンF】


「な、なにこれ・・・?」


 ほかにも、同じようなファイルがあった。


【人類選別計画ベース1パターンA】【人類選別計画ベース1パターンB】【人類選別計画ベース1パターンC】【人類選別計画ベース1パターンD】【人類選別計画ベース1パターンE】【人類選別計画ベース1パターンF】【人類選別計画ベース1パターンG】【人類選別計画ベース1パターンH】【人類選別計画ベース1パターン+】【人類選別計画ベース2パターンA】【人類選別計画ベース2パターンB】【人類選別計画ベース2パターンC】【人類選別計画ベース2パターンD】【人類選別計画ベース2パターンE】【人類選別計画ベース2パターン+】【人類選別計画ベース3パターンA】【人類選別計画ベース3パターンB】【人類選別計画ベース3パターンC】【人類選別計画ベース3パターンD】【人類選別計画ベース3パターンE】【人類選別計画ベース3パターンF】【人類選別計画ベース3パターンG】【人類選別計画ベース3パターンH】【人類選別計画ベース3パターンI】【人類選別計画ベース3パターン+】【人類選別計画ベース4パターンA】【人類選別計画ベース4パターンB】【人類選別計画ベース4パターンC】【人類選別計画ベース4パターンD】【人類選別計画ベース4パターンE】【人類選別計画ベース+パターンA】【人類選別計画ベース+パターンB】【人類選別計画ベース+パターンC】【人類選別計画ベース+パターン+】


 緻密に、絶対に失敗しないように。


 どこまでも考えられた計画だった。



【人類選別計画ベース1パターンA】


 当初の予定通り、感染症が広がり、全世界の主要な仕組みが壊滅したことが確認できた場合。



 近くの避難所に逃げ込んできた人たちの水に、治療薬を混ぜ込み、特例として残す。

 その後、助かる人の少ない庁舎側に避難し、数を減らす。


 自衛隊によって脱出し、自衛隊を内部から感染。


 その後は、離れにある別荘に避難をし、数ヶ月経った後に、生き残った人類を再建する。

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