極寒の地の中、真実を見極めろ

空野 猫

第1話 極寒の教室

 この小説は、私が国語の授業中暇なので書いていた小説です。ところどころ語彙力がありません。説明不足だったり、国語の授業中に暇にならないと続きが公開されないのでご注意ください。

 ―――――――――







 凍えるような寒さの中、大きな建物に光が宿る。

 その中には、数十人弱ほどの小中学生が椅子に座り込んでいた。

 そして彼女達が見ている先に、一番背が高いが大人ほどではない少女がいた。

 彼女たちは、ここの毎日真冬のような世界に住む希少な少年少女である。


 先生のように経っている彼女が口を開く。

「今日は、奇跡的に生き残った兄弟姉妹を見つけました。彼女たちと仲良くしてあげてください。」その瞬間、教室に歓喜の声が上がる。ここ数年、新たに生きていた人々が見つからなかったので、退屈だったのだ。


 少女の先生が、扉に視線を向けると、扉が静かに開き、13歳から7歳までの多種多様な子どもたちが現れ、自己紹介をする。


 ...全員現実的とは思えないような姿をしている。


 緑髪で、花を植えた植木鉢を頭につけた少女が言う。

「クリア!13歳です!」


 薄い金髪で、角が生えて、犬の耳と尻尾のようなものを付けている少年が言う。

「二コーン、12歳です」


 桃色の髪で、桜の髪飾りをして、猫耳と桜の花びらの形をした尻尾をぶら下げている...女装をした少年が言う。

「キャット。...11。」


 紫色の髪の、兎のような耳と、小さい悪魔の翼をつけて、兎の尻尾をふるふると震わせている少女が言う。

「ビットだ。10歳だ。」


 白髪の、鳥のような見た目をして、首周りに花の形をしたマフラーのようなものを付けているか弱そうな少女が言う。

「ダッkです。9歳。」


 桃色の髪で、白いふわふわなシュシュのようなものから白くて大きい桜の花びらがついている飾りと、猫の見た目をしている少女が言う。

「マンカ。8歳よ。」


 最後の薄い紫色の、くるくるのアホ毛がついている少年が言う。

「...えっと...名前は...」


 最後の少年は、名乗りたくないようだ。

「無理して名乗らなくていいよ?別に年だけでも十分!」

「...7歳。」少年はそういった。

「うん、じゃあそこの席に座って〜。」


 彼女の指差す先は、10席分ほどある大中小と様々な大きさの椅子と机である。

 彼女等はそれぞれ机と椅子を取り、重そうにしながら空いている場所に置く。


 その中名乗らなかった少年は、重すぎて机が持てなさそうにしている。そこへ、姉のクリアが手伝ってあげた。運び終わった頃、先生から自己紹介がされた。


「私の名前は...平和。元々は平和を願うために名付けられたけど、こんな...震えるような寒さじゃ、平和は願えないわね。」


 あはははは...と彼女は笑う。だが、彼女はすぐに切り替えた。

 その中、名乗らなかった少年は思う。


(僕の名前、なんだっけ?あと、ここどこ!?)


 どうやら、わけありのようだ。


(状況的に、異世界転生か...?異世界にいそうな人たちばかりだからな...まずは僕の名前を...)

 その瞬間、頭がズキッと耐え難い痛みを感じた。反射的に僕は声を上げてしまった。


「っ」

「あれ、ハナマルどうしたの?」と、隣りにいたマンカが声をかける。


(!?ハナマル...?は?もしかして僕の名前?ダッサ!?なんなんだよ!!他の兄弟っぽい人たちにはいい名前を付けてくれたのに!!...いや、ダッkさんはあれか...)


「ハナマル...?」(上目遣いで聞いてくる)

「あ...あぁ、なんでもないよ。問題がちょっと難しかっただけ。」

「え、問題簡単だけど、わからないの?(笑)」(上目遣いはどこ行った!?)

「まぁ...」

「お兄様以下じゃん!!やーいやーい(笑)」

(こいつウザ?!あと煽り方小学生レベル!!)

「こら、そこ!」


 すぐに先生がとめて、喧嘩には発展しなかった。

(今は喧嘩している場合じゃない...今の状況を理解しないと...)

 そうこうしている間に、どうやら授業が終わったらしい。


「では、終わります。次の授業には帰ってきてくださいね〜。」

「「はーい!」」


 その瞬間、皆が僕のこの世界での兄弟たちに質問をしに行く。一番上のクリアは楽しそうに話しているが、兄のキャットは本を読みながら質問を重ねる人々を横目で見てうっとおしそうにしている。今にもブチギレてしまいそうだ。

 見かねて僕は声をかける。


「ねぇ、兄...ちょっといいかな?あ、君たちはちょっとどいてて。」

「ん、助かった。弟...名前は言わないほうが良いよな?」

「お、ありがと!!」


(やっぱりついさっきからかってきたマンカってやつよりも気を使ってくれているし、優しそうだ。)


「俺もかなり自分の名前を言うのが怖くてさ...」

「うん...」

「だけど、だからって名前を言わないのは臆病すぎじゃね?」


(やっぱこいつもひっでぇ!!そういえばマンカと似ている見た目だな!?だから性格も酷使しているのか!?いや、こいつは...期待させといて地獄に落とすやつだ!!(偏見))


「あ、あははは...じゃ、じゃあな〜」

「じゃあな。」


 キャットから離れると、今度はマンカが目の前に来た。


「...お兄様と何を話していました?」

「え?」

「何を話したって言ってるの!!私、お兄様が何を言っているのか隅から隅まで知りたいのぉっ!!食べたものから、トイレに行った時間まで!!」


(え、何この子...ブラコン?)


「あなたとお兄様が話してた時、お兄様につけてる自作の盗聴器が作動してなかったの!!ここに来る時にきっと吹雪で壊れちゃったのね...それで、今日の夜に取り替えて、今日は自分で聞き取ろうと思ったのよ。でも、他の人からの質問攻めで聞けなくて...」


(いや、訂正します。この人究極のストーカーだ!!というか、盗聴器を自作するなんて...!?)


「盗聴器って、自作できるもの!?」


(あっ声に出ちゃった!!)


「できますわよっ!!お兄様への愛があれば!!」

「ようするに言葉じゃ証明できないってことか。」

「違いますよ!!ピーマンと建築工事の音くらい違います!!」

「どういう意味だよそれ。」


 そういえば、ここに来てからそんなに経ってないはずなのに、凄い打ち解けている。なんでだ...?


「あ、つい先程、先生が校内を案内してくれたの!!お兄様に案内したいから、練習台になりなさいっ!!」

「えぇ...(聞いてきた話の内容はどこ行ったんだ...)まぁ、仕方ないなぁ...」


 そして、ノリでついて行ったが、マンカの連れ歩き方が悪かったのか、僕はめちゃくちゃ疲れてしまった...用途について説明させられるために、実践させられたのだ。


 体育館でマット運動をさせられ、研究室では70%で失敗して爆発するような実験をさせられ、病院室(?)では何が入っているのかマンカ自身もわからない注射をされ、(マンカは下手なのですごく痛い。)音楽室では十曲ピアノで弾き終わるまで終われまテンみたいなのをやらされ...


 気付いたら夜になっていた。

 夜になったら、共同部屋に入るらしい。勿論一緒の部屋は、同じ男子の二コーンと、キャットとだ。他のクリア、ビット、ダッk、マンカは女子なので別部屋だ。人数が多いため、あちらではかなり狭いだろう。


 今は日記を書いている。二コーンもキャットも寝ているので、何を書かれているのかは見られないだろう...と思った瞬間、後ろから声がかけられた。


「ハナマル、何書いてるの?」

「びゃっ!?びっくりした...二コーンか...起こしちゃった?」


 後ろには落ち着いた雰囲気の声を発する見た目も中身も優しいと言われている兄の二コーンがいる。幸い、すぐに日記帳を閉じたので、中身を見られてはいなさそうだ。


「全然。なんなら寝てなかったよ。ハナマルだけ頑なに寝ようとしてなかったから、僕らが寝ている時に何をするのか気になったんだ。」


「ただの日記。前前から書いてたの知ってるでしょ。」

「まぁ...あとさ、今日奇妙なものを見つけたんだ。だから、明日そこに行ってみたいんだけど...一人じゃ行けなさそうなんだ。」


「え、じゃあ僕と一緒に行ってほしいの?」

「うん。ハナマルは秘密ごと得意だよね?」

「いいけど...どんな奇妙なものがあったの...?」

「それは...四角い形で、近づこうとしたら感じたことのない暑い風が来たんだ。」

「絵をかけたら書いてくれる?」


 そう質問すると二コーンは頷き、どこからか紙を取り出して鉛筆で書いていった。


「こういうやつなんだけど...」


 それを見た瞬間、驚きと喜びの入り混じった感情が僕の中に入ってきた。

 その絵は...どこからどう見てもだった

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