異世界に行ったら煉獄に住む悪魔の世襲をせまられたけど陰気なのはナシで奔放にヤるわ(異世界雛鳥の成り上がり)

なばば☆

プロローグ

「え ウソ………」


 すわこは朝、教室のホワイトボードを見て愕然とする。

 そこには、


"ダセェすわこ100均のパッチン留め似合ってねーぞW"


 と、書かれておりクスクスとせせら笑う声がする。

 そちらの方を見ると、クラスメイトが後ろの窓際に集まってすわこをジロジロ見ている。


「クッ」


 思わず、教室を飛び出すすわこ。


「失敗しちゃった

あたし高校デビュー大失敗だぁ」


その日の夜


「ハァハァ」


 すわこは、ホワイトボードに書いた人物を呪い殺すつもりでとある神社の参道を歩いていると、


「キャア」


 ポッカリ開いた穴に落下したすわこ。


その頃


「魔王様

どうされたので ??」


 リザードの、ピールモレスが魔王の異変を察知して聞くと、


「生まれるッ生まれるぞ

オロロロロ」


 巨大な、魔王のクチからトランク大の卵が産み落とされる。


「うはぁ

おめでとうございます」


 ピールモレスは、魔王に祝福の言葉をかけるが、


「今度こそ

ちゃんとそ………」


 今まで、数回産まれた卵は生きていなかった。


「魔王様お気をたしかに」


 意識が、もうろうとする魔王を気づかうピールモレス。


「ちょっと どうなってんの ??」


 卵が、左右に揺れながら声が響く。


「おお 卵がしゃべった !!」


 今までにない反応で、興奮するピールモレス。


カツカツ


「中から出て来るぞ」

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