第5話~少しだけ日常の日々~

うう瞼すら重いよ

頑張って目を開けて周りをみると

やっぱりアノ部屋だ転生なのか転移したのは間違いない

今すぐ七海の元に帰りたい

ハグしてキスして色々話して

でも女体化した私でも七海は愛してくれるのか・・・

七海と出会う前は色々あった

だけど七海と出会って幸せで普通になった日常に

反射的に左手の薬指を触る

えっない転移で消えちゃったの

それとも七海との思い出・・・本当は幻だったのか

でも私が本当に覚醒者なら元の世界で最後に使えたはずの魔法で少しだけは転移だろうと転生だろうと何があっても七海の心とつながれる予定だったはず

それともあれは高熱でみた夢だったのかな


ガチャ

ドアが開いて誰か入ってきたけど振り向く力もでない

「彩美さま大丈夫ですか?」

このナタリーに似てるけど少し細い声は

”ナターシャ?”

「声だけで分かって頂けるとはうれしいです」

と視界に入る方向に移動してきたナタリーと似てるけど少しウエーブの緑髪とナタリーより少しだけ細身な体

「夜番で母と交代で見守りをしておりました」

ってことは

”ルシファーの選んだ隠密スタッフはナタリーとナターシャに狭霧ってこと”

「はい」

”さすがルシファー完璧な人選だな”

「私では分からない部分がありますが彩美さまにそう言って頂けるのは本当に嬉しいです」

”今更だが・・・その・・・設定済まない”

「母もお伝えしたと思いますが気にしないでください物語を創造する時に私達親子のような存在も必要なのは分かっておりますし今は幸せですから」

”そう言ってくれると心が休まる”

「差し出がましい様ですが何かお探しでした感じが」

”私の左手の薬指に指輪なかったかな”

「お体とを拭く時に壊してはで・・・こちらに保存させて頂いておりました」

サイドテーブルのオブジェの横から小さな木箱を持ってきて手渡される

開けると蒼くきらめく小さな石が一周並べられた細いプラチナのリングが傷つかないよう布にくるまれて納められていた

石はダイヤほど高価ではないが天然では珍しいかなり濃い青色の希少なアクアマリン

お店の人が驚いてたよな天然ではカラット数も大きく状態も良い上物を細かく割って使うなんて

七海と3月の誕生石って選んだけど目立ち過ぎないデザインにしたらね

指輪を左手の薬指に差し込む

よかったぁ女体化して少し指が細くなった気がしたけどサイズは大丈夫そう

”ナターシャすまぬ少し一人に”

「わかりましたがお手洗い大丈夫ですか?」

あっさっきスープ飲んだのでなんか出したい感じ

”ちょっと行きたいかも”

「よっこらしょ」

ってぇかなり細身のナターシャに御姫様抱っこぉおおおおおおおおおってええええ!

・・・そうだったメネシスの人は現世の人に比べ同じサイズで筋繊維密度が三倍高い超力持ち設定だった

私の体重なんて2Lx6本のミネラルウォーター箱を持ち上げる程度なんだよね

肩と太腿に象牙のような滑らかな肌その下には鍛え上げられたボディービルダーのような筋肉の感覚に身を任せる

というか腕一本動かすにも体力ギリギリの今は任すしかないんだけど


廊下の扉を出て向かいのトイレへ

あっまだ部屋の改築前だったのかな

でも少し色々と私の考えた設定と細部は組み変わってるみたいだから改築がなかったのかな

トイレだったら物語の途中で部屋に増築してたはずだったから

トイレは普通の洋式で水洗

時代設定的にオーバーテクノロジーとなるけどボットンとか描写するだけでも嫌で色々とストーリー仕込みを苦労したけど現世の普通トイレにしておいてよかったよ

だってまさか自分が使うことになるなんて思わなかったからね

便器に座らされてスカート状の寝着だったんで裾を上げてパンツを下げられる

「では用が済んだ頃に再度」

出ない・・・尿意はあるけど・・・いくら力んでも出ない・・・

「性転換手術してわかったけどアレがないと力むんでなく力を抜く感じなんだよね」

「へえ手術するとそこまで女と同じになるんだ」

お店で性転換したキャストと純女客が話していたことを突然思い出す

力むのをやめて力を抜く感覚をアソコにイメージすると

少し遅れてチョチョロと出始める

ふうすっきり

パンツを上げようと・・・そうだ拭かないと駄目なんだよね

これも何かやり方があった気がする

そうだ七海が高熱でベッドから動けなくて今の私と同じようにトイレに運び込んだ時に適当に拭こうとしたら七海が言ってたよね女子は小の時は押し付けるて伸ばさず紙に吸収させて大の時は前から後じゃないと感染症危険だからって教えてくれた

今考えると細身といえ七海を抱っこしてトイレまで運ぶとか火事場のなんとかだったかな

そこから鉛になったか私の腕を根性で動かしてなんとか拭けたよ

パンツも上げたいけどそろそろ体力やばい

トントン

「彩美さまそろそろ」

”頼む限界かも”

ドアが開いてナターシャが入って来る

特に何のリアクションもなしにパンツを上げてくれるとトイレを流してから御姫様抱っこでベッドに戻される

そうか百日毎晩体を拭いていてくれたんだっけもう見慣れてるよね

「なにか食べますか?」

”いや・・・もう少し寝させてくれ・・・起きたら・・・何か食べたいかも”

「分かりました」

ドアを開けるナターシャ

「起きましたら食べたい物のご希望を改めて聞きにまいりますのでオヤスミなさい彩美さま」

パタン

いつもならココで気絶だけど頑張らないと

左手薬指の指輪に念を集中する

徐々にはめ込まれたアクアマリンが蒼く光り出しはじめる

私が本当に覚醒者で「あの時に七海の腕の中で最後に感じた感覚が本当なら」を信じてさらに集中する

”七海!私は絶対逢いに帰る!今は手段が分からないけど!でも絶対に!”

指輪から頭に直接響く声が!!

「はは待ってたよ絶対に連絡あるって信じてね彩美は絶対私にした約束は守ってくれてたしね」

鈴の音みたいな気持ちい笑い声から少し低音で耳に響く気持ちよい声が「感覚として」脳に響く

懐かしい今すぐ戻って抱きしめたい

でも指輪へ託した想いが成功してたのは本当によかった

色々話したいけどなんだろう気力と違う何かの力がドンドン減っていく感覚

・・・これが魔力って表現されてる魔法を使う力の源なのか・・・

どんどん減って行くのがわかる・・・ああもう限界だ

”魔力が限界でゴメン・・・愛してる”

「無理しないで私も愛してよ必ず再会出来るって信じてるよ」

よかったけど・・・やっぱ・・・私は覚醒して魔女になったのか・・・もう全てが限界で・・・白く染まる思考・・・


七海にプロポーズして色々話をした夜からは新しい日常の日々が続いてる

七海はどんなにアフターとかで帰宅が遅くても朝御飯は必ず準備してくれて一緒にコーヒーですこし落ち着いてから学校へ

本当はお弁当も用意したいみたいだけど流石に七海の負荷が多すぎるので学食をメインで休店日明けとか余裕がある日だけの楽しみになってる

学校は放課後に週一くらいで美香に女子会参加を強制とかだけど少しずつ女子会の楽しみ方も分かってきた気がするよ

帰宅すると七海に同伴が無い日は出勤までの15分くらいだけどソファーで出勤準備を終えてリラックスしてる七海の横に座って甘えたり

夜はアフターとかなく七海が帰ってくる確実な日は私が料理してお出迎えで晩酌楽しんだり

七海の帰りが遅い夜はデリとかテイクアウトで適当にだけど

料理もネットのレシピとか見ながら少しずつ出来る種類も増えて来たしね毎晩カレーライスかシチューって訳ではね

金曜と土曜の夜はお店に入って浮世の一時

バッグは毎回ありがたくもピンクの封筒で貯金も少しずつ増えてる七海は返済不要って言ってるけどいつの日か出してもらった学費を返せるかな

出勤日は時々アフターや同伴も入ったりと少しずつ店にも慣れて来たよ

でもまだ少し怖くて徳さん以外は絶対に七海とセットでだけどね

休店日は七海と家でボーっと二人でゴロゴロか一緒に買物とか行くかで夜は早い時間だけど私の顔広げって色々な店で飲み歩く事が多いかな


あっひとつ最近増えたルーチンがあった

以前に書いていた物語だけどノートPCも借金の穴埋めに没収されたのでクラウドとかに保存してなかった書き溜が無くなったんで新たに書き始めたよ

今回は何かあっても・・・何かって何・・・だけどネットの小説投稿サイト数か所に掲載することで物語を失わないようにしたよ

七海が出勤して晩御飯の準備を始めるまでの1、2時間だからなかなか話がすすまないけど締め切りがある訳でないしノンビリとでいいよねって

晩御飯準備の手際が良く成ればもう少し時間使えるんだけど


気が付くと季節は冬

夏休み明けから3ヶ月以上かぁ

七海と一緒になってから幸せ過ぎて最高の日々だけどあっという間だったなあ

ハロウイーンのお店はカオスで面白かったけど休店日挟んでも酒が抜けなくてマスクして登校で休み時間は必ずブレスケア飲んだりってで徳さんに少しあとで叱られたり

で街はそろそろクリスマスを迎える感じになってきてる

クリスマスイベントは冬休み中だからハロウイーンの失敗はないから安心だけどね


いつも通り東口の改札で美香と別れてクリスマスの飾りつけを終えた街並みを見ながら帰宅

最初の頃は緊張してた家のドアも今は何も気にせず開けれるよ

家に入ると洗面所で手洗いうがいをするとソファーで出勤準備を終えて雑誌を読んでる七海の横に座る

最近は帰宅に合わせてサイドテーブルにストレートなジャックが入ったグラスが二つ準備されている

”ただいま”

「おかえりなさい」

とグラスを渡され乾杯をし一口飲むと再び七海がグラスを受け取りサイドテーブルに戻すと

ハグをして濃厚なキス

キスが終わると再びグラスを渡され十五分だけの二人時間


「彩美クリスマスプレゼントなんだが」

”お願いしたいのもう決めてる”

「何かな?」

”お揃いの指輪”

「マッリジリング?」

”うん七海は御仕事で普段は付けるの難しいと思うけど”

「変な処に気を使わないで既婚くらいで私の営業力に問題ないから」

”えっ!?”

「作ったらずーっと肌身離さず付けるよ」

”うれしい”

「完成したらお店で婚約したのも発表だな」

”!!!!!!!!!!!!”

「隠しても良い事ないだろ絶対に気付くの出てくるからさ同居して付き合ってるのは皆知ってるしな今更って話でもあるだろ」

”なんか私の知ってる水商売のルールとその”

「いつも彩美を逸材と言ってるが彩美が本当に逸材だから今回は出来るんだよ」

”えっ!?”

「まずは私のパートナーって皆は知ってるけど私の依怙贔屓で出勤日は必ずNO1でなく実力のNO1とキャストも客も皆わかっているから」

”うん”

「御客様を現実としては本気にさせない難しい距離感でお店での時間は疑似恋愛を楽しんでもらう」

”うん七海が私にはいるし御客様に嘘をついて本気にさせてまで指名とかいらない嘘は浮世の時で満たせる範囲以外は絶対嫌”

「普通は割り切れないんだよ嘘を付いてでも指名が欲しいってなるから彩美は営業メールとかも同伴の確認とか出勤とかの確認あった時の返信程度だろ」

”来る気が無い時・・・無理に来てもらっても楽しめないと思うし”

「逆にだから人気出るんだよな0番テーブルでひたすらメールしてるのも多いがメールを大量に送れば客が来るのならそんな簡単なことはないからな」

”御客様に売り上げの為に無理をさせるのでなく私に逢いたくなった時に無理せず時を堪能してほしいから長く御客様とお付き合いするのに無理してもらうのと嘘は絶対に嫌だから”

「そこまで出来るのは本当にすばらしいよ華がないと出来ない難しい部分もあるから多くのキャストはオフタイムでも空き時間は全てメール連絡をひたすらするとかになるがメールする時間で自分を磨けってね」

”私は何も磨いてないな頑張らないとだね”

「はは彩美は普段の生活でちゃんと磨いてるぞ」

”えっ!?”

「まあ色々あるが料理とかもだな」

”そうなん!?”

「この街は飲食店が多いから料理関係の御客様も多い料理人の御客様に料理の相談をすると御客様は自分の技術を教える教えるという行為は普通の人は自分が上に立ってる快感で気持ち良くなり話を続けたくなる」

”なんか考えたことなかった”

「それが自然に出来るから逸材なんだよ他のキャストが嫉妬も出来ないレベルで」

”なんか照れるなぁ”

「まあ仕事の話はでリングだが良い店を知ってるので次の休みに一緒に行こう」

”うん”

「では店にそろそろ行くね」

話をしながら飲み終えたグラスをサイドテーブルに戻して

立ち上がってハグとキスのルーチン

”いってらっしゃい!”

「うん!いってきます!」


七海の部屋はかなりスッキリしている

18畳くらいのリビングダイニングキッチンには食事用の4人掛けテーブルと椅子に数人は座れるサイズのソファーとサイドテーブルあと80インチくらいのテレビ

キッチンはリビング対面で据え付けの食器棚と冷蔵庫にオーブンレンジ

フローリング床と革張りソファー以外ほとんどは白を基調としたすっきりした感じで纏められている

寝室は8畳くらいでキングサイズベッドとメイクテーブル

ベッドがかなり広いので休日には二人でゴロゴロしながら本読んだりおしゃべりしたりしてることも多いね時々そのまま大人のモードになったりもするけど

寝室からつながるウオークインクローゼットは12畳くらいでかなり広い

ハンガーレールはほとんど七海のドレスだけど少しだけ私の学校制服とかコートとか

七海のドレスは奇跡的に私とサイズが同じなので出勤時は借りてるので今は二人共用かな

ウオークインの中には幅八十cmくらいのタンスが二個あって七海と私で一個ずつ普段着入れたり私物入れたり自由に使ってる

奥には棚がありブランド物のバッグとか小物が綺麗に並べられてる

あとは洗面室にドラム式乾燥洗濯機

風呂は広めで二人ではいっても十分なサイズのバスタブそうそうジャグジーもついてるよ

トイレはまあごく普通かなフタが自動開閉で立つと勝手に流れたりで最初は驚いた程度

あっベランダはかなり広めで車が二台くらい入りそうなのでテラスって言ってもいいかな

ベランダには木製の八十cmくらいの丸いテーブルと木製の椅子が二脚

テーブルの上には綺麗なボヘミアガラスの灰皿

このマンションの最上階はベランダでBBQとか喫煙とか煙や臭いが出る事しても他の部屋に迷惑にならない配置になってるとか凄い作り


七海のお見送りが済んだのでベランダに出るて一服

もう飲酒に喫煙の校則どころか一般社会的な不良です

ある意味で最後の原因にもなったを感じる適当な部分がある両親だったなぁ

酒もタバコも大好きな二人で家の中であれば高校入学から自由に飲んで吸っていいよとか

ふぅ~紫煙と一緒に吐く息も白く煙る・・・冬だなぁ

眼下に見えるのは明治通りで24時間騒がしいけど12階だと喧騒もそこまで気にならないね

通りの向かいは歌舞伎町二丁目

時々新宿二丁目と勘違いして女装初心者が間違えてやってくる街

まあ間違えてはいないけど歌舞伎町では珍しい女装スナックとか何件か集まってるしね

その奥は七海が小さい頃に通ってた焼鳥屋さんとかゴールデン街があってさらに少し先は一般的に言われる歌舞伎町でトー横とかだね

歌舞伎町でも居住用マンションが多い歌舞伎町二丁目でブロックされてるのから歌舞伎町の喧騒はここまではこない


あっタバコは七海も吸うんだよ

ただ私も七海も一日に数本だけどね

私は銘柄こだわりなかったので七海がすってるKANT1メンソールを拝借してる

最初はお店も喫煙OKだったので時々吸ってたけど最近は吸わないことが多い

やっぱしタバコの臭いが苦手な御客様が一定数いるので不愉快な思いをして欲しくないので

吸う時は着いたテーブルで私がタバコを吸ってるって知っててすすめられてお断りすると場が悪くなりそうな時と喫煙者の方とアフターした時くらいかな

酒はさ時々理性が薄くなるから普段は振る舞い良い方でもストレスとかで怒りっぽくなってる時があったりするから無理に断るとでね

チーママなんかは「別に細かい事考えないで喫煙者いるテーブルなら吸えばいいのに」とか言ってくれるけど学校では吸えないので我慢はなれてるしね

えっ七海はって「彩美が思うようにやればいいよ」って感じだしね


さて紫煙を巡らせて気分転換も出来たのでウオークインに行って自分の棚からノートPCを持ってリビングのソファーへ

最初はこの部屋に転がり込んだ日に七海が渡してくれたスマホで書いてたけど効率悪過ぎなので給料でノートPCを購入したよ

てか1ヶ月の給与で私がノートPCを買える世界って金銭感覚を戒めないとだね


カタカタカタ・・・

あっ凄く今日は筆がすすむから集中してたら21時になってた

そろそろ夕飯の用意をしないとまだ手際の悪い私は間に合わないしね

今日は何にしようかな

「龍高園の担担麺をランチで食べにマキと行ったけど臨時休業で悲しかったな」って昨日の夜に七海が言ってたね

よし決めた

ダッシュで職安通りのスーパーに行って買物を済ます

22時かぁギリギリにならないといいけど


まずベランダの隅に新聞紙を何枚か広げて真ん中に唐辛子と山椒にニンニクをいれた小鍋を用意して

テーブルの上にガスコンロを設置して胡麻油が煙がでるまで熱して

こぼさないように注意しながら小鍋まで運んで投入

もの凄い煙と刺激臭

これは危険だ吸い込むと30分は咽るコースだよ

冷えるまで鍋は触るのも危険なのでキッチンに戻って別の仕込みをしよう


大鍋でチンゲン菜を茹でてすぐに冷水で〆て色止め

あっ茹でる時にほんの少し酢をいれると緑が鮮やかになるよ

今日はあえて豚だけのミンチでやってみよう

胡麻油でミンチに塩胡椒で下味を入れてほろほろになるまで炒めて

あっラー油だでベランダから小鍋を持ってきて大匙一杯入れて豆板醤と甜面醤に隠し味の砂糖で少しピリ辛に仕上げる

あとは中鍋に湯を沸かして鶏ガラスープの素をいれる本当は鶏ガラからやりたいけど半日仕事なので間に合わないしね

あっ念の為にご飯も少し炊いておこうかな

冷めた自家製ラー油を小瓶に詰めて

ベランダの片付けして洗い物して

そろそろ大鍋で湯を沸かすかな

スープはとろ火で温度を維持で

よしお出迎え準備完了だけど1時5分とかギリギリなんて手際悪いんだ

あっ麺丼をだして流しの横に準備

ふぅ~でベランダに行って一服

今日もギリギリだったなぁというか筆があんなにすすむなんて珍しい

なんかキャラが勝手に動き出してるとういか最初から勝手に動いてる

まさか・・・まさか・・・じゃないよねって少し背中に冷や汗が

ガチャ

帰ってきたぁ!

タバコをもみ消してリビングに戻ると

ああ可愛いよ七海

「やっぱし可愛い!」

って少し空中泳いでませんかで私の前にくるとハグ

首筋からにいい匂いに我慢できなくて七海の唇を奪い捻じ込んで息が切れるまで堪能

「今日は少し早めにベッドいくか」

これって噂話でしか知らないけどYES/NO枕的な感じの二人の隠語

”うん”

「じゃ手洗いうがいにメイクダウンしてくるね」

”ほーい”


キッチンに戻りスープと湯を沸かしてる鍋の火力を全開にする

テーブルに箸とレンゲと担担麺にはビールかなと缶ビールを配置


メイクダウンしても七海は超絶美人と見惚れそうになるのを我慢して

”いま仕上げるからビール飲んで少しだけ待ってて”

「はーい」

プシュって音を聞きながら細麺だから茹で時間は2分

その間にパックの白ごまペーストを麺丼に適量出してスープを入れてかき混ぜる

茹で上がった麺を湯切りして丼にいれて箸でスープ通しをして整えて

挽肉炒めを麺に乗せて自家製ラー油を一回しして

茹でチンゲン菜をトッピングして完成!


麺丼を持ってテーブルに行くと

「昨日の話を覚えていてくれたのか」

って七海爆食いタイム開始

「何これ死ぬほど辛いけど香りよくて美味しい」

”今日のポイントはラー油が自家製の出来立てなの”

「ってぇラー油まで作れるのか彩美!!」

”うんアウトGのG君に教わった”

「アウトG・・・ああ東南口にあるハプバーの料理人兼のオーナさんか・・・確かにアソコの中華は美味しいもんな」

ズーズーって凄い勢いで嬉しい

”あっスープは飲まないでと少し挽肉炒めも残してね”

「食べ方注文ってことは〆があるのか楽しみだ」

”うん”

凄い勢いで食べてくれてる・・・うれしいなぁ

「その彩美ぃ〆も待ち通しけどぉもう一杯あるかな」

”ほーい2分お待ちを”

麺を鍋に入れて丼に少し白ごまペーストを足して減った分のスープを足して

茹で上がった麺を入れてスープ通しして

挽肉炒め乗せてラー油を初杯より少し少な目に一回し

チンゲン菜トッピングして

”はいお待ちぃ~”

普段は小食って感じだけど七海は仕事のあとだけは爆食になる

それだけお店でエネルギー使ってるんだろうなぁ

私が一杯目を食べ終えるタイミングで

「ふぅ~麺堪能!」

って七海もは二杯目を食べ終える

”じゃ〆ね”

丼に炊き立ての白米をいれてピザ用チーズを乗せる

”御飯の熱でチーズを溶かしながらスープとひき肉とあえてたべてね”

七海がレンゲで丼をかき回してパクリ

「うまぁ~極上の〆だこれ」

”うんG君が店じゃ説明とか面倒で出してないけど絶対に七海を虜に出来るって教えてくれたの”

「ちゃんと自分磨きして客付けできてるじゃないか」

”えっ”

「G君は教えた料理で私がどんな反応したか絶対に聞きにくるだろ」

”うん多分間違いない”

「ほら夕方に話した自分磨きの結果だよ」

”えっ”

「予想でしかないが自家製ラー油とか手間だから完成したラー油が売られてるんだろ」

”手間ではないけど少し危険”

「だからソレを聞くだけでなく実践してくれるって教えた方からすれば最高の報酬だからな」

”私は七海の美味しいって笑顔みたいだけなんだけど”

「そうすると次に何かまた私の笑顔を見れる料理を教えに来たくなるって最高の集客ループ」

えっいきなりハグ

「すごいよ彩美は極上だよ」

キスから・・・

”ちょっとだけ待って流れ悪いけど片付けしないと落ち着かなくて”

「少し四角四面なところも彩美のいいところだな」

洗い物を終えてソファーに行くと七海がグラスとジャックを用意して待ち構えている

これがこれがルーチンな毎晩だけど本当にうれしくて落ち着く

あれ涙・・・なんで・・・

肩を抱えて七海がソファーに導く

「乙女モードかな」

”毎晩の繰り返しだけど今日もココで七海と一緒にってうれしいなって思ったらなんか涙が幸せで涙とか”

「涙は悲しくても幸せでも出る物だよ幸せででる涙の原因が私なら本当にうれしい」

”うん間違いない七海と一緒なだけで私は・・・私は・・・”

メイッパイのハグをしてくれる七海

あっ頭が真っ白に・・・

軽く痙攣する私をゆっくり離して

「少し早いけどお風呂してベッドいこうか」

”うん”

七海がキスをしてくるけど何時もと少し違う

七海の味が混じったジャックが口の中に

「こういうキスはやったことないが・・・店で話に聞いて・・・やってみたかった」

ゴクン

もう咽ないよ私

私のグラスに注がれてたジャックを口に含み今度は私が七海の口へ

「熟成度が何倍も増して美味いな」

真っ赤な顔な七海

って絶対酔いでない赤みで鈍感な私でも理由はわかるよ


そこからは二人でお風呂入って

から・・・私の翌日に影響しない時間までお互いの体を楽しんで心地よい眠りへ・・・

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