飛行機親子の物語

渡邉陽太

第1話 はじめてとんだよ

飛ぶのが怖いよぅ

くまのぬいぐるみを抱いて 坊やが だだをこねました お父さん 飛行機は ニコニコ と笑って 絵本を取り出しました 昔ね くまのぬいぐるみがね 風船でねお 空を飛んだんだよ それにね 魔法使いさんがね 傘でね お空を飛んだんだよ 坊やもやってみるかい 飛行機 坊やは 半べそを書いた お目目を 拭って うんと頷きました 次の日の朝 お父さんは 空に浮かぶ風船を たくさん作って ハンガーで待っていました お寝坊さん おはよう よく眠れたかい 僕今日ね おねしょはしなかったんだよ と自慢げに飛行機 坊やが 胸を張りました 偉かったねと お父さんが 褒めてくれて さあ飛んでみようかと 励ましてくれました お父さんは 坊やの 右肩と左肩に 空に浮く 風船をしっかりと 取り付けました お父さん あんよが浮くよ と 坊やは泣きべそを書きましたが お父さんがしっかりと 坊やの翼と自分の 翼を つないでくれました お父さん お外は眩しいね 明るいね と話しながら ゆっくりと坊やが ハンガーから出てくると お父さんが さあゆっくり走ってごらん 一緒に行こうか と誘ってくれました お父さん 先に行ってと こわごわ と 坊やが 話しましたが お父さんは ニコニコ と笑って 動き出そうとしませんでした 自分の足で動くんだよ そういうだけで じっと待っています 恐る恐る そろりそろりと坊やは一歩を踏み出してみました ふわっとはしますが 体は浮きません ホット 安心して お父さん 浮かないよ 飛ばないよ と笑い出しました お父さんも浮かないねと笑いました 坊やは 何だか怖くなくなって ちょっと走ってみたくなりました そろそろ と走ってみました 体がふわっと軽くなった気がしました お父さん 体が軽くなった そうやって話しかけると お父さんがふふっと嬉しそうに笑いました 何だか 坊やも嬉しくなって笑ってもっと速く走りたくなってみました もっと走れるよ そう言って坊やは 走り出してみました 風船の力も借りて なんだか自分が強くなった気がするよと言って ぱたぱたとたとた と 走り出しました 体が ふわりと 浮き上がりました 何だかとてもいい気持ちがします 嬉しくなってきました もう一度 地面に降りると あれれ 手を握ってくれていたお父さん 飛行機が 前方 上空を ゆっくりと 舞っている姿が目に入りました かっこいいなあと坊やが つぶやいていると ふわりとお父さんが 着陸して 坊やに ニコニコ と笑いかけました 空に浮かんでみてどうだったかい お父さんは 感想を聞いてきました なんだかとても気持ちが良かったんだ 顔の前側から風が吹いてきたよ くすぐったかった と坊や が答えました お父さんが にこりと笑いました 坊やもなんだか胸がいっぱいになって嬉しくて にこりとしました お父さんができたね と言ってくれました それが とても 坊やは嬉しかったのでした


I'm scared to fly.


Holding a stuffed bear, the boy kneaded the body, Dad, the plane smiled, and took out a picture book. A long time ago, a stuffed bear, a balloon, I flew in the sky, and the wizard flew in the sky with an umbrella, would you like to try it, an airplane, a boya, a half-belly wipe, wiped his eyes, and nodded yes, the next morning, Dad. I made a lot of balloons floating in the sky and waited on the hanger, good morning, did you sleep well, I didn't bedwetting today, I proudly flew the plane, I was proud of my breasts, I was great, my father complimented me, and encouraged me to fly, and my father attached the balloon to the sky on my right shoulder and left shoulder of the boy, and I attached the balloon firmly to the sky. Boya cried, but his father firmly connected Boya's wings to his own wings, Dad, it was dazzling outside, it's bright, and slowly Boya came out of the hanger, and Dad invited me to run slowly and go with him, Dad, I told him to go first, but Dad smiled and didn't move. I'm going to move on my own feet, that's all I'm going to do, I'm going to wait patiently, I'm afraid I'm going to take a step soon, it's fluffy, but my body won't float, it's hot, don't worry, Dad, I'm not going to float, I'm not going to fly, I'm going to laugh, I'm not going to fly, I'm going to laugh, I'm not going to fly I felt that my body became lighter, Dad, my body became lighter, and when I talked to him like that, he laughed happily, and I was happy, and I laughed and wanted to run faster, I can run more, and I started running, with the help of the balloon, I feel like I'm getting stronger." I floated softly, I feel very good, I'm happy, I got down on the ground again, Dad was holding my hand, I saw the plane waiting slowly in the sky ahead of me, and I was muttering to myself, and my dad landed softly and smiled at me, and I thought it was cool to float in the sky, Dad. I asked him what he thought, it felt so good, the wind was blowing from the front of my face, it was ticklish, and he replied, and his father smiled, and he said that his father was happy, and he was very happy.

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