ダンジョンでパン焼いて世界一目指します。~ダンジョンベーカリー、始めました~
ラ主@多忙なう
第1話
「はぁ~~」
俺は三河修。社会人だ。
今の職業は何かって?もちろん"ニート"だ。
俺は、大学受験がめんどくさくなって高卒でそのまま就職活動をした。
今の時代、ダンジョン探索の仕事が増えている。もうそれ以外の仕事が見つからないぐらいに。
そんな中で、危険性や役に立つかの問題で高卒は採用が極めて難しくなっている。
不思議な話だ。実力があれば学歴なんて関係ないのに。
俺は、学生時代にモテたいがためにダンジョンでよく鍛えていた。結構上位のランクだったらしいが、更新を忘れていたのでそれも全部パーだ。
ただ、未だ学歴社会がなくなっていないのが今の現状だ。俺もそこは理解している。
そして、俺は20者に連続で落ちた。
もうこの時点でめんどくさくなって、ニート生活を始めた。
そして、なんやかんやで数年が過ぎ、俺はもう23歳だ。
高校の同級生は、皆就職している。
ほとんどの人が大学へ行き、それ以外の人は頑張って就職を探していた。俺とは大違いだ。
中には、大成功してるやつもいる。
この前、同窓会に行ったときは皆から見下されて笑われたな、俺。
努力しない俺が一番悪いが。
でも、そろそろ動かないといけないのは分かっている。
このまま政府補助金(ニートのために少額だけ出る補助金。(設定))で暮らすことも無理そうだし、この状況はまずいということはさすがの俺でもわかる。
でも、金がない。何をするにしても、金が無いと始まらない。
俺は、一度はパン屋をやってみたいと思っていた。理由は単純、パンが好きだから。
でも、店舗どころか立地がなぁ、、と思ったら、ちょうどいいところがあった。
今、どこの土地でも金がかかる。
でも、一つだけ"無料"で使える土地があるんだ。
それは、、
なんと、、
まさかの、、、
ダンジョンです。
はい、ダンジョンです。
政府は、「誰もダンジョンの中なんて使わんだろw」という理由で、ダンジョン内では自由に建物を立てていいことになっている。
ただし、ダンジョン資源を独占するような使い道はなし。
俺はただパン屋を作りたいだけだから、そこはクリア。
後は建物だが、、、
「宏、作ってくれん?」
「ええで」
俺の友人、宏が作ってくれることになった。もちろん無償で。
彼は、建築スキル持ちで、今は建設会社で働いている。もちろん高校の同級生だ。
スキルのことについて話してなかったな。スキルは、生まれたときに一個だけ授かる「個性」だ。
世界に名を残した英雄は「勇者」スキル、誰もが知る有名人は「カリスマ」。
そして俺は、、、
「料理」。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます