残り香
寂しさなごる銘酒
今日はそれを貴方と呑み交わそう
鎖骨に残る銘酒 頂きたい
貴方は先に床に眠る
一緒に居るのに何故か独りぼっちみたいじゃないか
この銘酒はまだ私達じゃ早かったのかしら
まだ若すぎる私達じゃ早かったかしら
私も酔いが廻ってきて眠くなってきたわ
よかったこれでずっと一緒に居れる
眼がふやけてきたわ
明くる日 貴方だけ死んでた
何故 何故なの唯、 一緒に居たかっただけなのに
貴方の残り香決して寺へはやらぬ
嗚呼そうだ あの銘酒があるではないか
貴方の仏様砕いて酒と共にこの体内に含むわ
そうね、
唯一の救いは貴方の味を知れて
この私という体内でこれから先長生きしていく事なのかしら
貴方となら怖くないわ 他に添い遂げれる人など居ないもの
貴方の残り香また少しずつ思い出してあの銘酒と一緒に私の体内に含ませるわ
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