芳しき煙
これはただの石じゃないか
一つのこの石に価値はあるのか
何故 何故こういう事が出来る
皆が言う平和 皆が言う富 皆が言う自由
これ如何に存じ上げる
試しにやってみては如何 長きこの命短くしても構わないわ
皆が夢見る事 それを貴方が貴方自身が終止符を打つのよ
車窓から眺めた景色 貴方は知らずともとても酷く滑稽だったわ
これ如何に存じ上げる
一つの石を投げた者一つの銭を投げた者
一つの酒を浴びせた者一つの音を捧げた者
一つの菓子をくれた者一つの声を唱えた者
戻ってきて 確かめたら
泥水じゃない
ただの濡れた土じゃないかしら
西方を殺めた煙
遠くに眺めた者
ただ石を投げた者
そうよ 貴方も知ってるでせう
「ただの哭いて成り立つ者では無いでせう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます