貴方も他者と同じ

拙い好奇心で重ねた毎夜

 

 見るに忍びないと同情しないでくれ

 

 ある月の夜の尋ね人

 私の微かな琴線に触れた貴方

 

 貴方の「声」「まつ毛」「鎖骨」に酔い痴れてたい

 

 物見高い惨たらしい私生活をどうぞ買ってはくれませんか

 

 明日朝露の如くこの生き様を終えるべく

 心中致す予定ですの

 

 もう、面倒くさいんです

 

 疲れたのです

 

 もう何もかも煩わしい

 

 嗚呼、所詮貴方も今までの人間と同じなのですね

 

 でも、やはり最後は貴方の腕に抱かれたいのです

 

 一時の感情を赦して 愛なんて無くとも

 

 その白い歯を見せて下さい

 

 私の腹黒さが水に透けない内に

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