第29話
ジェノルム来襲から5日程経った。俺は彼との戦闘を反省し、俺自身の戦闘力の無さの解決する為、スミススライムの工房へ来ていた。
こういった俺専用の施設は、マスタールームのテレポートゲートから直接行けるようになってある。
百万DPでテレポートゲートに付けれる生体認証装置があったので俺と許可を出した奴以外が入る事はできない。
「おっ、できたかできたか!」
スミススライムたちが頭に乗せてきたものはアダマンタイト製のフルプレートメイル。
これを全てスライムに食わせる。
鉄製の鎧で実験済みだがスライムのような柔軟性と命令すれば自動で動く鎧ができあがる。名付けてアダマンタイトスライムアーマー。
アームド!って叫んで変身ヒーローみたいに自動装着することも可能だ。
ちなみにモブダたちにはアダマンタイトスライムは弱いと思わせてあるが、それには少し嘘がある。
動きは並のスライムだが、防御力は半端ない。
俺が思いっきり投げ付けたら相手は余裕で骨折するくらい硬い。
よってこのアダマンタイト装備化したスライムたちも硬い。俺に攻撃が通らない。
よって俺無敵。
しかも、アダマンタイトの色も相まって黒騎士感があって超カッコいい。
二百点満点の出来だ。
「さてと、次は何しようか…………あ、迷路の調整するか」
俺のDP量はとてつもない桁になってるのでいくら無駄遣いしても問題ないのだ。
スライム様々だよまったく。
俺が暇になりすぎて第一迷路の後半の難易度を上げていた頃、各国の商人の間ではスライムダンジョンの情報が光の速さで広まっていた。
目ざとい商人たちはいち早くスライムダンジョンを使って商いを始めた。
通常の商品輸送の近道に利用するのはもちろん、簡単に行くことのできない海の向こうの大陸の国々の珍しい商品を仕入れたりとスライムダンジョンは商売に無限の可能性を作ったのだ。
そして、冒険者たちは商人たちの護衛任務で大忙しに、冒険者ギルドもスライムダンジョンが現れる前に比べて格段に賑やかになった。
商人に遅れて、国もスライムダンジョンの有用性に気づき、国家間での貿易も盛んになる。
世界は、空前のダンジョンバブルとなっていくのだった。
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