あの時

葵羽

プロローグ

「それじゃあちょっと怖いけど…車いす使わずに歩いてみますか!」


「じんきーさんなら大丈夫!人生初の大舞台、緊張するかもしれないけど我々スタッフが見守ってるからね。リラックス!リラックス!」

本番2分前、ここにきてド緊張していた僕にスタッフさんは優しく声をかけてくれた。スタッフさんの胸の辺りには波口という札がかかっていた。



【このスタッフさん、どこかで見たことある顔、どこかで聞いたことある声…珍しい苗字だし…歳も近そうだな〜まぁそんなこと今はどうでもいいや、せっかくイベントで掴んだランウェイという大舞台。余計なことは頭の片隅に一旦置いといて、堂々と胸張って歩き切ろうっと!】



「はい!ありがとうございます!」


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