怪怪奇奇通信 - 怪異幽界からの発信者 -

BB ミ・ラ・イ

【プロローグ】

 舞台:長崎県長崎市南山手町

 スポット:『自働電話のベンチ』


     ◆◇◆◇◆


 グラバー園へ、ようこそ。


 ここは様々な渡来人が住んでいた住宅、市内に点在していた洋館が集まる地であり、幕末から明治まで長崎の歴史を感じることができる地でもある。言わば、時代との繋がり、国境を超えた繋がりを感じることができる地。


 そんな地にポツンと建てられた一台の『公衆電話』。


 左近、固定電話を置いている家も少なくなり、携帯電話の普及により、公衆電話を利用する者も減ってしまった。


 電話が普及し、SNSが普及したことで人との繋がりが増える一方、顔の見えない者との繋がりに、あなたが知らないあなたを狙う者と繋がることもある。


 だが、それは生きている者とは限らない。


 これは、そんな幽界と繋がった『電話』に纏わるお話。


 あなたも幽界と繋がってみませんか?

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