(三)-7
「ちょっとお父さん、今おならしたでしょ」
そうまくし立て始めたのは、美幸だった。
「うわ、臭い。普段何食べてるんだよ」
修一が妹に続く。
もちろん二人ともソファから立ち上がり、部屋を出る。
「先生、さすがにこれは……」
高井戸も、尊重すべき筆者による粗相によって担当編集者が持つ敬意の防壁を完膚なまでに破壊されてしまった結果、ハンカチで口を押さえつつ立ち上がって足早に部屋を出ることを余儀なくされた。
「あなたたち、逃げ回ってないで部屋の窓を開けなさい」
(続く)
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