(三)
杉並区内の私鉄沿線にある庭付き一戸建ての応接室には、神和泉のペンネームを持つ小説家の福永修司、妻と二人の子ども、担当編集者、そして近所の友人の池上源太が、集まっていた。
取った出前の寿司の残りが桶の三分の一程になった頃、三度この家の玄関チャイムが木造建築の家に鳴り響いた。
「お、また誰かきた」
修一がそう言うのと同時に、幸恵が「はーい」と立ち上がりながら玄関の訪問者に返事をしつつ部屋を出た。
「こんにちはー、招来軒ですー」
(続く)
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