第1話マジで俺蘇っちゃった...

あーーーー走馬灯が見えるーーーー

でも死んだ後だから走馬灯とは言わないか

サチ本名福宮幸(ふくみやさち)

彼は何の変哲もない強いて言うなら

ちょっとオタクな運のいい高校生だった

ウイルスが蔓延し始めた頃

幸は運がいいのか悪いのか

速攻でゾンビウイルスにかかった

しかしここで幸の幸運が発動したのだ

「あれ?俺意識ある。」

当時世界には前例のない自我のある

ゾンビだった

元々ゾンビ映画などが好きだった幸は

「よおーしゾンビ生活たのしむぞぉ」

それから毎日のように仲間を増やし

気づけば人間からは五大アンデットの"サチ"

と呼ばれるようになっていた

はぁ次生まれるのは荒廃した地球か

はたまた別の惑星か

そうこう考えているとふと気付いた

手動くくね?両手をグーパーグーパーしてみる、呼吸できてる、目が開く!

「俺生きてる!」

幸は勢いよく起き上がると

周りは暗くごつごつとした岩肌が見える

「何だここは?洞窟か?」

暗くて自分の状況が見えない

「明かりあるかな?」

ぶらぶらと洞窟らしきところを歩いていると

「うぉーーーすげぇ!」

洞窟のひらけた光る苔と小さな池のある場所に出た

「この水飲めるのかぁ?」

ふと池を覗くと

そこにはゾンビがいた

それはウイルスで滅びかけていた時五大

アンデットと恐れられていた

"サチ"そのものだった

「まっ、まっ、また

ゾンビかよぉーーーー!」



「冷静になろう。そもそも俺はトラックに

轢かれて粉々になったはずだ。でも気づけば

知らない洞窟。う〜ん。わからん!」

池の水を飲みながら考えているとある結論に

至った

「とりあえず外に出よう!」

「スキル発動"メタモルフォーゼ"モード

ゴースト」

メタモルフォーゼ

サチだけに与えられた特殊能力(スキル)

その効果は自分を4種のアンデットに変える

ものだ

ゾンビ、ゴースト、スケルトン、ミイラ

それぞれの形態ごとに能力があり

ゴーストには透明、浮遊、透過の能力がある

「これで真上に上がってけば。」

岩肌を抜け土を通りどんどん上に上がっていく

スーーーーー

するとなぜか砂漠に出た

「砂漠ってどうゆうことだ?」

ゴーストのままあたりをぶらついていると

階段らしきものが見えた

「なにこれ?」

砂漠には絶対にない大理石のような石で作られた階段

上に上がれるようだが先が見えない

「とりあえずまだ上があるってことか!」

再び幸は上昇していく

次に出たのは吹雪がひたすら吹く雪山だった

「今度は雪山って人間だったら気温差で

風邪ひくわ!」

1人で喋っていると

ドスンドスン

地面が揺れるような音がした

「何だ次は?」

ぐぉーーーーーーー

「...嘘だろ」

ゴースト幸の前に現れたのは白い

毛皮のゴリラ 昔テレビで噂されていた

雪男のようなものだった

「いや俺今ゴーストだからこっちは見えないはずだ。」

幸は雪男にバレないよう横を静かに通るが

ギョロ

サチと雪男の目が合う

「気のせい気のせい。」

ぐぉーーーーーーー!

「なんでバレたーーーー!」


幸VS雪男ファイト!

即座にゾンビになり雪男に噛み付く

雪男の拳が幸を襲うが幸は下半身を犠牲に

喰らいついているするとみるみる

雪男がゾンビ化していく

「よーしお前は仲間をいっぱい

増やしとけ!」

幸が出会った雪男は雪山の主で出会ったら

ほぼ死が確定してしまうほどのものである

その雪男が不死身の体を手にしたということは...そういうことである

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ゾンビな俺、異世界に転生したのでお仲間いっぱい増やしたいと思います! @aksinn

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