第8話

呼子兼続「ぐっ…!!」

長良治「私を帰らせたところで25桁のパスワードなんてのはすぐには解けませんよ。少なくとも私や父は雄吾氏の遺産が欲しいわけではありません。使える脳が増えたと思ってください」

もちろん全く興味がないわけではないがここで帰らされるのは本意ではない。少なくとも雄吾氏が最後に父へ頼みたかった事なのだ。出来る限り彼の意思にむくいたいのは自然だろう。

2人は納得いってないようだが私が賀茂に伝えたらどうなるかも考えたら追い出すに追い出せないだろう。

長良治「といっても私もまだ解けてないんですがね。もう少し離れの中を見せてもらっていいですか?」

茂津奏恵は小さく頷いた。まだもう少しどこかにヒントがあるはずなのだ。



離れの扉を開くと廊下の方からガチャリと音が聞こえた。ヒカリさんだろうか。私は彼女の部屋をノックした。

長良治「ヒカリさんですよね」

海野ヒカリ「……はい。」

長良治「入っても?」

海野ヒカリ「ごめんなさい…ちょっと今は…どちら様ですか?」

長良治「雄吾氏の友達の長良阿頼耶の息子です。ここには雄吾さんの頼みで」

海野ヒカリ「そうでしたか…。お父さんの…」

長良治「そうなんだ。なにか聞いてないかな?コレが雄吾さんの残した暗号なんだけど見るだけでも」

海野ヒカリ「ごめんなさい。役には立たないと思います」

やはりそうか。

長良治「ヒカリさん、君は_______」


チェックポイント4

海野ヒカリにはある特徴がある。それを指摘せよ

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