ロリコンおじさんとプライベート
「あのっ、今度2人で遊びませんか?」
話が盛り上がり今度ミサキさんと2人で遊びに行くことになった。それぞれのお店に行って、どこかでご飯を食べて少し喋るお出かけをすることにした。
「ぜひ!私も遊びたいです!」
所謂アフターではなく、純粋に友達として遊ぶそれだけの事であるが、ミサキさんにとっては初めてに近い経験らしい。ホストにもキャバクラにも入り浸ったいた彼女に楽しい体験をさせたい。
「私憧れてたんです。お金の関係ない友達に、今まではお金を貢がせるとかの側面が強い人と会ってばっかりで辛い事も多かったんですけど、今回はそんなことを考えずに楽しめそうです!」
「ありがとうございます。けど私もそんなミサキさんが考えてるようなキラキラした遊びとかは、出来ないと思うんですけどいいですか?」
夜の街に長くいる人の遊び方は派手だから、期待はずれになっては申し訳ないと思い、普段の俺を見せる。
「全然大丈夫ですよ!むしろ大歓迎です、そんな私もキラキラしてないですし。庶民的だと思ってますし。」
よかった、なら安心だ。普段の買い物から何まで住む世界が違う人間だと思っていたが、案外庶民っぽさもあったりして多少親近感が湧いてきた。
「休日も普通に自炊とかするし、頻繁に外食なんてしないですよ〜。なんならお弁当だって作りますよ。」
「偏見で申し訳ないないんですけど、夜の世界が長い人たちって毎日いいもの食べたり、人に買って貰ったりしてるのかと勝手に思ってました。」
「よく言われます。けどこの仕事してるってことはそれなりに経済が困窮してる子がそれなりに多いんです。全員が全員そんな贅沢に暮らせるわけないですよね〜 私は少年院上がりで行く場所がないからここで働いてるんで、そんなにお金に余裕も無いんです。」
「やっぱりSNSで見る世界と、現実ってだいぶ違いますよね。そんな頻繁にハイブランド買って貰えないですし。」
「本当にそうですよね。いい加減にして欲しいです」
ミサキさんの庶民的な所が見えた所で今日は、一旦お開きにすることにした。また後日2人でどこに行くかを相談する。
「じゃぁ今日は、ありがとうごさいました。また来てください!」
「絶対来ます。テルミさんにもよろしくお伝えください。」
ミサキさんが夜の街に消えていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます