第7話 旦那の不倫
潤子は、警察での話は、ある意味、
「警察に対しての、挑戦」
という感覚だったかも知れない。
潤子は、警察で、正直、最初はあそこまで煽るような言い方をするつもりはなかったのだが、途中から、どうも自分が、
「主人公でないと気が済まない」
と思っていたのかも知れない。
確かに、彼女は旦那に浮気されて、ショックが大きかっただろう。 だからこそ、それだけ、
「プライドと、自尊心が強い」
と言ってもいいかも知れない。
しかし、逆に、彼女が、
「最初から、主人公でないと気が済まない」
と思っていたわけではないということであれば、それはすなわち、
「彼女は犯人ではない」
ということを示しているのかも知れない。
しかし、それを最初に証明すると、
「警察に対しての挑戦」
ということにも
「自分が主人公でないと気が済まない」
ということにもならないということなのであろう。
さて、そんなことを潤子が考えているなどということを警察も、夢にも思っていないだろうから、潤子がこういう発想になればなるほど、
「本当に真実から離れていくことになるのだろうか?」
ということを考えてしまうのだった。
潤子とすれば、自分の不倫相手が、南部だということを、正直どう思っているのかである。
南部は、完全に、
「彼女の弱みを握ったことで、脅迫じみた形にして、強引に女にした」
と思っていることだろう。
だから、男としては、
「後ろめたさもある」
だろうし、
「女を可哀そうだ」
とも思っていることであろう。
しかし、同じ立場であっても、潤子の方では、そんなことは思っていない。
「近い将来、どっかの男を自分の男にしよう」
という発想はあった。
もちろん、
「イケメンで、セックスがうまかったら、それに超したことはない」
と思っていただろうが、まさか、ひょんなことから、南部のような男を
「自分の男」
にしようとは思っていなかった。
だが、相手が、
「自分を強引に蹂躙した」
と思っていて、後ろめたさを感じているのであれば、却って好都合。何かあった時に、自分の悪い部分と、この男に押し付けることだってできるに違いない。
ある意味。
「逃げ道」
という意味での男という使い方もできるだろうと思い、潤子の考えは、この男、つまりは、
「南部」
という男の出現で、最初に思っていたこととは若干違ったかも知れないが、自分の計画の中に、それなりに、何か通じるものがあるに違いないということを感じているのであった。
最初、潤子は、旦那に対しての復讐というのは、当然考えていただろう。
実際に、警察に対して、あれだけ挑戦的な態度を取っているのは、実際に殺して、
「その犯罪に対して、自分に自信があるか」
あるいは、
「実際にやっているわけではないので、それについての、完璧なアリバイがあるか」
あるいは、
「やっていないという証明になる何かがあるか?」
のどれかではないかと、考えられる。
そのことに関して、桜井刑事は、あくまでも自分の中に、
「刑事の勘」
としてであるが、
「彼女は犯人ではない」
と思っている。
そして、もう一つの考えとしては、さらに、
「もし不倫の相手が、南部であれば、南部も犯人ではない」
と思っている。
これは、前述の考えと同じで、もし、彼が不倫相手だったとすれば、
「南部のような男が、旦那を殺すはずはない」
と言える。
立場的に考えて、いくら旦那が不倫をしているからと言って、自分も不倫をするなら、その相手を、わざわざ独身男性にするわけはないだろう。
相手のフットワークが軽いということであれば、こちらが重たい分、すぐに逃げられたり、何かに利用などできるわけもないだろう。
不倫をしていて、少しでも、
「ヤバい」
と感じたら、絶対に有利なのは、南部だからだ。
しかし、南部は、あくまでも、
「女の弱みに付け込んで」
それで、女が逆らえないようにしておいて、その獲物を自分のものにするということである。
そう思うと、男を捕まえようという計画がある中で、何を自分が不利になるようなことをするのだろう。
そもそも、往々にして、
「万引きをする人は、その時意識が飛んでいるのではないか?」
と考えられるので、それだけ彼女は、その瞬間。自分の意識が飛んでしまうような、一種の病気を持っている女なのだろう。
だが、そう考えると、
「今回の旦那の死」
というのは、見た目は、
「奥さんとその不倫相手」
というのが絡んでいる。
と考えられるが、そもそも、この考えは、何かの理論に基づいたわけでも、何かそのようなれっきとした証拠のようなものがあって、言っているわけではない。
あくまでも勝手な考えから出てきたことであって、
「実際には、この事件に、南部はおろか、奥さんもまったく関わっていないのかも知れない」
と言えるであろう。
あまりにも、うまい具合に、ちょっと考えれば、
「これはうまい発想」
ということで、
「推理を組み立てられるということが、いかに安直な考えを招くのか?」
ということに繋がるのではないかということが考えられるのであった。
桜井刑事は、自分が、
「あの奥さんに操られているのではないか?」
とばかりに、何かの錯覚に陥るかのように、
「マインドコントロールされているのではないか?」
という考えに至ってしまっている自分が怖いのだった。
そんなコントロールの中には、
「絶対に一つでなければいけない」
ということが、墓穴を掘ることがあるのだった。
南部の取り調べの中で、南部という男の身元についても、聞かれた。
南部という男は、現在35歳であり、彼は両親から、それほど愛情を受けて育ったわけではなかった。
父親が、実は結構金持ちだったというのだが、金持ちにありがちというのか、どうなのか、
「家にあまり帰ってこないし、生活はそれなりに裕福ではあったが、決して母親も自分も幸せではなかった」
というのだった。
それというのも、
「父親は、他に女がいたようで、母親はそのことを知っていたようなんですが、高校生くらいの頃の僕には分かりませんでした。でも、そのうちに、父親の羽振りも次第に悪くなり、他で女を囲うということもできなくなり、普通の家族になってしまったんです。でも、前の父親の女が死んだようで、その時に女が生んだ子が、家に入ってきたんです。どうしてうちが引き取ることになったのか、詳しくは知りませんが、裁判か何かでもあったんでしょうね。急に自分に弟ができたというわけです。血のつながりのない、少し年の離れた弟がですね」
と、南部は言った。
「ほう、少し複雑な家庭環境なんですね?」
と刑事が聴くと、
「ええ、そうですね。弟は、私よりも、八歳くらい年下ですかね。今は28歳くらいであないでしょうか。だから、最初に引き取られた時は、まだ、小学生の低学年の頃だったので、弟と言われても、実際にはピンときません。甥っ子とおじさんというくらいの年齢でしたからね」
と南部がいうと、
「じゃあ、その時の家族関係はいかがでしたか?」
と刑事に聞かれ、
「そうですね、難しいところでしたね。一時期父親も会社が危ないと言われた時期もあったんですが、持ち直したようで、また少しずつ裕福になっていきました。でも、年齢からなのか、それとも、母親に気を遣ってからなのか、昔のような、女遊びはしなくなりました。仕事に一生懸命のようで、その分、趣味に没頭するようになり、釣りに行ったり、ゴルフに興じたりと、まぁ、金持ちの道楽なんでしょうが、それでも、昔よりもかなり丸くなったというところですね」
と南部がいうと、
「そうなんですね。じゃあ、南部さんも大学を卒業するまでは、金銭的にはよかったわけですね?」
と言われ、
「まあ、そうですね。大学にも行けたし、就職もできた。でも、そこからは、あまりパッとしない人生でしたが、自分では、そんなに嫌いではないかも知れないですね」
と南部がいうと、
「まあ、そうでしょうね。人生の良し悪しというのは、人それぞれ、そして、それを感じることができるのは、その人本人だけですからね」
ということであった。
このような話ができるのは、たぶん、警察の方も、
「南部という男は、あまりこの事件に関係ないかも知れない」
という思いがあったからだろう。
その根拠としては、
「不倫が原因で旦那を殺したのだとすれば、南部が結婚もしていない自由な身だということを考えると、殺す理由がない」
というところである。
ただ、まったくありえないことではない。
というのも、これが計画的な犯罪であれば、考えにくいが、突発的なものであったりすれば、あり得ることかも知れない。
特に、恨みを持っているのは、当然旦那の方であろうから、旦那が南部を呼びだして、「何か文句の一つでもいってやろう」
とでも考えたとして、その時、
「もみ合ったか何かして、そこで刺し殺してしまったかも知れない」
ということも考えられなくもない。
だとすると、問題になってくるのは、死体発見現場である。
そこは、南部の勤めているところで、しかも、南部が見回りをしているところではないか?
呼びだす方が旦那だとすると、そんなところに何があるか分からないのに、ノコノコ南部が出向いていくわけはない。逆に南部が呼びだすとすれば、今度は、そんなことは論外で、まったく関係のない場所に呼びだすことだろう。
いくら、時短中で誰もいないであろうビルと言っても、誰に見られないというわけでもないだろう。
ただ、殺害するなら、この場所はいいかも知れない。
基本的に見回りの時間以外は誰も来ないし、防犯カメラもついていない。だからこそ、見回らなければいけないわけで、
「ただ、このビルがどうして選ばれたのか?」
ということにはなるのであろうが……。
鑑識の調べでは、死亡推定時刻や殺害の概要については、初見とほぼ変わりないということであったが、死体を動かしたという形跡もなく、
「他で殺されて、運ばれてきたということはありません。だから、殺害現場としては、あの場所で間違いないということになりますね」
ということであった。
そうなると、いくら、タレコミのようなものがあったとしても、ますます、南部の容疑は薄くなってくると言ってもいい。
そういう意味で、南部を連れてきて、取り調べはしているが、警察も、どこまで聴いていいのか思案のしどころであったが、とりあえず家族構成であったり、彼もことを知っておく必要はあるというものだった。
「ところで、南部さん。あなたの家族は現在、どんな感じなのですか?」
と刑事に聴かれて、
「両親は、普通に実家にいると思います。義理の弟は、地元の大学を中退したようなんです。どうやら、役者の養成スクールのようなところに通って、今はどこかのプロダクションにいるようなんですよ」
というではないか。
「ほう、役者のタマゴというわけですな?」
と刑事は少し興味を持って聴いてみると。
「ええ、顔立ちが、いわゆるイケメンという感じなんでしょうかね。私にはよくわかりませんが、美形と言われているということでした。そういえば、肌の色も女みたいに白くて、か細いんですよ。肌もつややかで、女の役も時々やっているというような話を聴きました。でも、まだまだ駆け出しなので、そんなに露出度はないとのことでしたが、それでも、それなりに期待はされているというようなことは聴きました」
ということであった。
この話が、実は今後の捜査に、関わってくるのだが、とりあえず、刑事は、彼の家族構成を、世間話程度に聴いたくらいであった。
さて、事件の方は、被害者の方の人間関係について捜査が進んでいくことになった。
捜査本部でも、まず、手掛かりとしては、
「旦那が不倫をしていた」
という話を奥さんの潤子から聞かされただけで、しかも、その相手に関して、奥さんの方では、
「知らない」
ということだったので、被害者が殺された動機ということからも、まずは、その、
「不倫相手」
というものの有無、そしているのであれば、
「それがどこの誰なのか?」
ということを、ハッキリさせる必要があるということであった。
そもそも、被害者は普通のサラリーマンだということなので、まず不倫をするのだとすれば、
「社内」
ということが考えられた。
もっとも、社内恋愛、しかも、不倫というのは、あまりにもリスクが高い。確かに、よく聞くような話であるが、それこそ、
「そんな、AVじゃあるまいし」
というようなくらいに捉えている人が、サラリーマンとしては多いようだ。
不倫というと、当然ながら、それなりに金もかかるだろう。女に金を使わせるわけにもいかない。そんなことを考えると、彼の給料で、不倫ができるほどの金を持っているとは、考えにくかった。
もう一つ考えられるのは、数年前からよく言われる。、
「パパ活」
のようなものだった。
これを不倫という括りに入れてしまうことに抵抗のある人もいるようだ。
「パパ活って、肉体関係が目的ではないらしいの。お金を与えたり、部屋を用意したりはするんだけど、決してエッチ目的ではないというのね。草食系男子が増えてきているというのもその理由にあるんじゃないかしら?」
というOLもいたりした。
「あなたは、パパ活や不倫の経験は?」
と聞いてみると、
「私にはパパ活なんてできないわ。どうせお互いに不倫だったり、お金の授受があるなら、やっぱり対等でいたいって思うもの。ちゃんと抱いてもらえる相手じゃないとこっちだって物足りないし、女の子もそれでいいなんて、私にはその感覚が分からないわ。男と女ってそんなものよ。私と同じように、対等を求めると思うの」
というのを聴いて、
「それがよく分からないところなんだよ」
と刑事が聴くと、
「だってそうじゃない。不倫というのは、それぞれに、何かしらのリスクを負っているわけでしょう? 女だって男だってね。そちらかに配偶者がいたり、バブル不倫のように、どちらにも配偶者がいる。どちらにもいる場合は、そういう意味では対等なのかも知れないけど、どちらかに配偶者がいる場合というのも、似たようなものなのよね。だって、もし片方がフリーだとしても、配偶者の不倫相手ということで、その不倫が証明されれば、相手から、それぞれ慰謝料請求される可能性だってあるわけでしょう。そして、そうなると、間違いなく、訴えられるということね」
ということであった。
それを考えると、南部という男、まったくシロだと言い切れなくなってしまった気がした。
奥さんにも、旦那を殺す理由があるのだが、もし奥さんが怪しいとすれば、問題になってくるのは、
「旦那の不倫相手」
ということになる。
ただ、奥さんが、最初に旦那が不倫をしたということで、自分も勢いからなのか、当てつけからなのか、自分も南部という男と不倫に走った。この場合は、妻から旦那に対して、慰謝料を請求することはできないだろう?
となると、相手の女に請求するということはできるのだろうか?
刑事はそのあたりのことは、よくわからなかった。
まあ、とりあえず、
「旦那の不倫相手を探すことが先決」
だったのだ。
旦那の不倫相手というのは、なかなか見つからなかった。
彼の会社に行っても、
「松前さんですか? うーん、あの人はどちらかというと目立たない暗いタイプの人でしたね? 不倫ですか? 私には分からないですね。しているというイメージはなかったですね。元々が、コソコソしている雰囲気なので、よくわかりません」
と部下だったという男に聞くと、そういう捉えどころのない回答しか返ってこなかったのだ。
先ほどのOLの話を思い出して、
「なるほど、対等でなければ、社内不倫は難しいということか?」
と考えてみると、
「不倫自体が、もっと難しいことなのかも知れないな」
と感じるようになった。
不倫というのは、
「始めるのは簡単だが、きっと辞めるのが、かなり難しいのではないか?」
と思う。
どうしてそう思うのかというと、
「継続自体が、かなり難しいので、継続できなくなって辞めるということは、最悪であり、一歩間違えれば、そこで人生が終わってしまうのではないか?」
と感じるからだった。
それを思うと、
「これは、不倫だけではなく、結婚にも、もっと言えば戦争などでもいえることなのではないだろうか?」
ということを考えてしまう。
戦争であれば、よく言われるのが、相手が、自分よりも強大で強い国であれば、
「完全勝利は望めないので、ある程度、最初に相手を叩いておいて。相手が戦争継続の意思が薄れてきたところで講和を持ち込んで、有利な辞め方をする」
という方法しかないということである。
それが、日本における。
「日露戦争」
であり、
「大東亜戦争」
だったのだ。
日露戦争ではうまくいったが、大東亜戦争では、そうもいかなかった。
というのも、
「あまりにも最初に勝ちすぎたため、辞めるタイミングを見失ってしまい、戦争継続に邁進してしまったことで、墓穴を掘った」
ということであろう。
もちろん、他にも要因がたくさんあっただろうが、あそこまで日本本土が焦土になったり、
「無条件降伏」
などという憂き目にあうこともなかっただろう。
何と言っても、日本は、被爆国。
「二発も原爆を落とされた」
という唯一の国なのだ。
戦後復興も、本当に奇跡であり、世界情勢が少しでも変わっていれば、一歩間違うと、今頃日本は、
「アメリカの属国」
となっていたかも知れない。
いや、それは、表面上のことだけであって、実際には、
「アメリカの属国」
という他にないではないか。
そんなことを考えていると、捜査は少し難航してきた。
「すぐに見つかるだろう」
と思われた旦那である松前の不倫相手が、なかなか見つからない。
そんなことをしているうちに、捜査本部では、
「本当にそんな女が存在するのか?」
という、
「不倫否定説」
というものが、現れてきた。
ただそうなると、それに平行して深まってくるのが、
「奥さんの犯人説」
であった。
ちなみに、奥さんは死亡推定時刻、
「一人で部屋にいて、テレビを見ていた」
と証言しているが、番組の内容を聴いたところで、信憑性はない。
録画していたものを見ているとすれば、分からないからだ。
「それを証明してくれる人は?」
と聞いたが、
「いません」
と奥さんが答えた時点で、奥さんである潤子のアリバイが成立しないということが確定したのであった。
奥さんの不倫相手である(この時点では不倫相手と確定はしていなかったが)南部の方も、アリバイは曖昧で、
「夜の警備のために、昼間寝ていた」
というのは、正直、当たり前の話で、誰も証明できないということだったので、彼のアリバイが成立しないことが確定している。
実際に調べて、不倫相手が見つからない以上、もう一度潤子に聞くしかなかった。
「本当に旦那さんは、不倫をしていたんですか?」
と聞くと、
「ええ、そうよ、だから私も、当てつけにしてやったのよ」
というではないか。
そこで刑事は思い切って、
「でも、奥さんの方も不倫に走ると、いざとなって、旦那に慰謝料請求をしようとでもすると、奥さんが不倫をしているということになると、不利になるんじゃないですか? それを承知で腹いせに不倫をしたとおっしゃるんですか?」
と刑事が聴いた。
「それはそうかも知れないんだけど、でも私は慰謝料を請求する気にはなりませんでしたよ」
というではないか。
この奥さんのように、
「腹いせに自分も不倫を」
という人であれば、まずは、旦那に慰謝料を請求する方を優先しそうなものなのだが、それについて言及すると、
「だって、慰謝料を請求できる相手なのか、私には分かりませんでしたからね」
と潤子は言った。
それを聴いて、刑事は顔を見渡して、
「どういうことなんだ?」
と不可思議に思ったが、
「それはどういうことなんですか?」
と聞くと、
「さあ、そこから先は、警察の領域です。ちゃんと捜査してくださいね」
と言って。奥さんは、警察を煙に巻いた。
「一体どこからが警察の領域だというのか?」
と桜井刑事は考えたが、奥さんのいう言葉の意味を、図りかねていた。
「どういうことなんですか?」
と聞いても、ここまで言い切るのだから、話をしてくれるはずもない。
不倫相手一人を見つけることができない警察も無能をあざ笑っているのか、奥さんの態度がいつになくでかく感じられたのだった。
「警察のメンツにかけて、不倫相手を探すしかないか」
ということで、桜井刑事は、しっかりと、先を見ようと考えたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます