梅花

柳 一葉

梅花

 孝行恩愛

 

 梅花が月夜を覆い香る

 

 よろ冥て 酒匂しあわわ

 

 怖いもの見たさはお互いさまでしよう

 

 貴方の息で花が枯れる

 

 死に際には花を 白い吐息で紡ぐ

 眼がふやけて君が朧気に

 

 私の隣の貴方 切り覗かれた貴方

 

 醜き出来の美しさたるものの以下に存じ上げてるのか

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

梅花 柳 一葉 @YanagiKazuha

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ