素寒貧なステータスで異世界転生

ねる

第1話 異世界転生の原因しょぼ

「ねぇ優慎。今日いつものとこ行かない?」

部活に行こうとする俺こと日宮優慎に話しかけるのはクラスメイトの立木亮、幼なじみのイケメン君だ


そんな亮に俺はひとつ返事で「いーぜ」と答える。部活はどうするのか?そんなのサボればいいんだよ。


いつもの所と言うのは学校から歩いて五分ほどにあるビリヤードやカラオケ、ダーツができる複合施設のようなとこで

俺は亮や部活の奴らと良く行く良心的な店なわけで俺ら学生御用達のお店だ。


いつも賑わっているしさぞ繁盛してることだろう。


3時間後


ビリヤード台の盤面に残されたのは8と9のみしかも2つとも晴英(クラスメイト)のおかげで直線上に並んだ

これは次のやつが8を打って終わりだな。

まぁ次は俺なんだけど


「決めるけどいい?笑」


「やめろぉぉ!!」


「すかせ〜」


パコォ


見事に9は穴に落ちた。全くいい仕事してくれるぜ8さんよ。



そんなこんなあって店を出た帰り道。


不自然な動きをしたトラックが蛇行しながら歩道に突っ込んで来る。

恐怖を感じた俺は咄嗟に足が動かなくなり、亮から逃げろと言われるのが聞こえる。

どうやらもう離れているらしいな。あれ?もうトラック真ん前じゃね?

亮は、、、、大丈夫そうだな良かった。


「わりぃ、俺死ん」


身体中に衝撃が走る。

折れては行けない骨が折れた気がする。

暑い痛い冷たい

痛い痛い思考が安定しない。


「おい!しっかりしろよ!死ぬなよーーーー」


あぁこれは死んだわ声も聞こえなくなってきたしなんも見えねぇ。

刹那、身体中にへばりついていた痛みや冷たさは途絶えた。



気がつくと俺は真っ白い空間に立っていた。

いや立っているのか?これ浮いてる、、、、?ってか影ねぇじゃんどうなってんだここ


「気がついたようですね」


うわっ


声の方向には女性が立っていた。

どうやら俺は目の前の人に気が付かないほど焦っているらしいなとりあえず現状を聞いてみようか。


「すみません。俺死んだんですか?」


女性は深く呼吸をし口を開いた



「すみませんでしたァァァァァァ!!!!」


かと思ったら土下座しだした。何この人?怖いんですけど!

「あの、落ち着いてください!質問の答えになってませんから」

「あぁすみませんそうでしたね、ではお答えします。端的に言いますと貴方は死にました。そして別の世界に行ってもらいます。私たち神の手違いによって。」

は?何言ってんだ

「何言ってんだとか言わないでくださいぃぃぃ本当にすみません」いや、言ってないし神様とか言ってたし心読めるのか。すげぇな


「そう何度も神様が謝らないで下さい、手違いなんでしょ?」


正直驚くほど腹は立っていないし内心ワクワクしている何故なら、神様、手違い、つまり異世界転生!!?


「話が早くて助かりますぅこの世界との調和を保つために別の世界に魂を送る必要があって本当はドライバーの方の魂を送る予定だったのですがどう言う訳かあなたの方が先に死んでしまったようで、、、、なので貴方には異世界であるアルカディアに行ってもらいます。」

なるほどねなんかこう言う漫画を見たことがある気がする。大抵は異世界に転生して無双するんだよな。チートスキルとかも貰えたりするのかな?手違いだしそれくらいは貰えないとねぇ、ね?神様

「はっ、はいぃ貴方には鑑定という有機物、無機物関係なく能力を見ることができるスキルを授けます。ちなみにアルカディアは地球で言うゲームと非常に似たような世界でー」それから神様には大まかな話を聞くことができた。地球とよく似た惑星であること。ただし魔物や魔法が存在するファンタジーな世界でステータスのような概念があること、5つの大陸があること、正直貴方の思っている異世界と大差ないですよーみたいなことも言ってたから多分何とかなるだろう。

「では早速アルカディアに行ってもらいます。あ、言い忘れてましたが転生先はランダムですのでぇ」まじか、いきなり森の中とかから始まったら嫌だなーまぁここは神様を信用してみるとすっか!そんなことを考えてみると視界が暗転した。




んん、目が覚めると俺は、、、、森の中にいた。まぁそうだよなぁ分かってたけどいきなり街の中とかに出てきたら怪しいもんなぁ、、、、

ふと肌寒さを覚える


あれ?


俺もしかしてなんも着てない?え?パンツしかはいてないやん?おい駄女神かよ普通自分が着てた服とか冒険者っぽい服とかから始まるだろ!?、、、、いや、街に入る時に元の世界の服とか着てたら怪しまれるし駄女神によると通行証とかいるらしいから盗賊に盗まれたってことにできる今の姿が良いのか?もしかしてそこまで考えた上で?、、、、、、、、いやないな、気分転換に自分のステータスでも見よう!よしそうしよう!

だいたいチートなステータスなんだよな!HP9999とかさ!攻撃力カンスト?それともラックに全振りか?まぁ見て見ないとな、鑑定!!!!




種族:ヒューマン(ラナリア)

名前:日宮優慎

Lv:1

生命力5

聖神力1

攻撃力1

防御力1

魔法力1

素早さ1

運0

スキル

鑑定

称号

転生者




いやいやいや待てよ!なんだよこのステータスは!?

いや落ち着け、まだ数字が見切れてましたなんて線があるかもしれねぇ、、、、じゃないと某エルデンな輪っかの 素寒貧すかんぴんだ、ほぼ裸だし武器とかその辺の枝しかねぇし何とか試す方法ないかね、

少しばかり歩いてみるか、とりあえず石とか枝とか拾いながらスライムとかゴブリンみたいな魔物でも探して見ることにした。







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