七曜神は旅をする
古鷹 軍一郎
目標
軍靴の音が聞こえる
大戦の世が始まる
私はなぜ此処にいる?
いつから道をそれてしまった?
ここまで、ながかったがその結末がこれか
まぁ、私にはこの世界最強ともいわれている傭兵団のリーダーなわけだから
ある程度は勝てるだろうが
完全に勝てるかどうかはわからない
「なぁにくよくよしてんだよ!俺らのリーダーなんだからシャキッとせんかい!」
「そうだぞー...一番強いからリーダーなんじゃないですかー...」
「そうですよ、リーダー。」
「ははっそれもそうだな。よし、行きますか!」
「よっしゃ!そう来なくっちゃ」
「はぁい。了解した」
「了解です!」
たった300人で178,000人と戦い勝利した大戦は
後に、伝説となる。
だが、今は歴史にない話...
紀歴1887年世界中でサイレンが鳴り響いた。
私は走っていた。
国中の人々とともに
息が荒すぎてもはや血の味すらする
どれだけ走ったかは分からない
幸いこの国は人口が多くなく国家事業でシェルターが作られていた
そして入ったその時、
空から多くの物体が落ちてきた
それと同時に山脈の中に作られたシェルターの三重扉が閉まり、私たちは長い間この空間に閉ざされることとなった。
シェルターの仲は意外にも充実していた。
もともとこの国は山脈が多くそして大陸から離れた閉ざされた土地だったため戦争の被害も免れていたからか物資などをしっかりと貯蔵できていたようだ。
そんなことを思いつつ早7年人々は外界へと想いをはせていた。完全に密封するために窓も何もないため外の世界を見ることはできない。
唯一あった無線通信型のカメラや衛星通信もすべてその機能を停止している。
幸いほかのシェルターとは地中ゲーブルで連絡が取れているようだ。
そして、その2か月後第一次調査隊が出陣した。
その結果、半径10㎞以内に危険がないことが分かった。
またその3か月後第2次、第3次と続けて調査隊が出陣し、半径100km以内に危険はなく水源も確保できたようだ。
この時私は15歳。
いよいよ成人する日が近づいてきた。
私には目標がある。まだ少ししか見ていないこの世界を知りたいと。
そのために私はこの7年間を無駄にせずしっかりと生きてきたつもりだ。
少なくともこのシェルターの中の同年代よりかは知識も筋力もあるつもりだ。
師匠からも許可を貰った。
目標としては外に出ために軍に入って資格免許を取る。
そのために、軍に入るための試験に合格し選抜帯に入る。
そして迎えた成人の日
両親とともに車に乗り、役所へ行く。
ここでの役所は、今までの外の世界にあった役所とは違うらしい。
なぜなら、その場で自分の職業などを決めるからだ。
シェルターは全ての人が管理し、運営してこそここまでの物を維持しているからだそう。
そうして車に揺られていると父が私に話しかけてきた。
「職業は結局何にしたんだ?まぁ多分お前のことだから外に出たい一心で国防軍選ぶんだろうがな。」
と、お父さんは笑いながら言った。
「もぉ、お父さん笑わないでよ。私、そのために努力して来たんだから。」
「でも舐められんなよ。はじめはあの強い母さんだって舐められまくりだったんだから。しかもお前、昔から女顔っていじられてたじゃねぇかよ。」
「よしてよあんた、私の話はこの子の前で話さないでって言ってるでしょ。」
母も笑いながら言った。
「大丈夫だ。話すつもりないって。ほらあまり和真も興味なさそうだし。」
そう私の顔を見ていった。
「そんな心配すんなってお前なら試験に受かるよ。」
「そうだといいけど...」
本当は内心、今の母の話をかなり聞きたい。あまり家で話してくれることはなかったから。
でも、試験の緊張のほうが高くなってきてあまりそういう気持ちにはなれなかった。
役所につくと父と母は弁当と紙を僕に持たせて行った。
その紙には、
「じゃあ試験頑張ってね。終わったら連絡して!試験の間に私たちは買い物してるから。 じゃ!」
と書かれていて、ちゃっかりしてるなと少し緊張がほぐれた。
私は成人の議を受け、幼いころの友達とも出会った。
何人か軍志望で私と同じ試験を受ける者がいた。
だが基本的には個の試験だ。
私は奴らに負けないよう頑張ることを胸に誓った。
そして始まる試験。成人の日の手続きとは違い大の大人も参加する個の試験で私は本当に合格できるのだろうか?
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