第20話 デスゲーム、N高校の謎 💀7人目

 仲間たちは、斎藤義龍の新たな拠点を探すために、まずは地図や文献を調査し始めました。草尾は、図書館や古文書の専門家に相談しながら、羅針盤の関連情報を探しました。


 草尾: 「羅針盤と関連する拠点の情報を見つけるには、古い地図や文献を調べるのが最善の方法かもしれません。私たちの手に入る資料を集めて、まずは基礎を築きましょう」


 滝川一益: 「正しい情報を見つけるためには、信頼性のある情報源を探すことも重要ですね。私たちは地元の図書館を訪れてみる価値があるかもしれません」


 鈴木孫市: 「それに加えて、歴史の専門家や古文書のコレクターにも協力を仰ぎましょう。彼らには私たちが見落としている情報があるかもしれません」


 長続連: 「私たちも直接聞き込み調査を行うことも考えてみましょう。地域の長老や伝承を知る人々に、羅針盤に関する言い伝えがあるかもしれません」


 仲間たちは、情報収集のために動き出しました。草尾は地元の図書館で地図や古文書を緻密に調べ、その中で羅針盤に関連する記述を見つけました。


 草尾: 「皆さん、これをご覧ください。この古い地図に羅針盤が描かれています。そして、それが示している場所には何かしらの拠点が存在するようです」


 織田信秀: 「そうか、見事だ。この羅針盤の指し示す場所が、目的の拠点なのだろう。この地図を頼りに、次なる冒険に挑むぞ」


 仲間たちは、地図に記された場所を目指しながら旅を続けました。途中で地域の長老や伝承の専門家とも会い、彼らに羅針盤についての情報を尋ねることも忘れませんでした。


 長続連: 「この地域の伝説によると、羅針盤が描かれた地域には古い神殿があるそうです。それが斎藤義龍の拠点と結びついているのかもしれません」


 滝川一益: 「その通りだ。神殿は秘密の砦や隠し部屋があることがあります。そこが義龍の拠点になっている可能性が高い」


 鈴木孫市: 「地図と伝承の情報が一致していることは望ましい兆候です。この道のりが私たちを本当の拠点へ導いてくれることを願います」


 仲間たちは、地図や伝承の情報を頼りに、神殿があるとされる場所へ向かいました。その道中で、彼らは困難や敵の襲撃に遭いながらも、助け合いながら前進していきました。


 次なる拠点の謎を解くため、彼らは団結したまま冒険を続ける覚悟を新たにしながら目的地に近づいていくのでした。


 仲間たちは、神殿があるとされる場所に到着しました。しかし、そこには斎藤義龍の拠点の構築が進んでおり、厳重な警備体制が整っていました。


 滝川一益: 「ここが目的地か...。いつものように慎重に進まなければならないな」


 草尾: 「敵の警戒が厳しいようだ。直接攻撃ではなく、一度状況を把握してから作戦を立てましょう」


 鈴木孫市: 「では、まずは偵察を行いましょう。斎藤義龍の兵士の数や配置、拠点の構造を確認し、弱点を見つけ出すことが重要だ」


 長続連: 「わかった。私が先陣を切って偵察に行く。皆はここで待機していてくれ」


 長続連は、素早く身を隠し、敵の警備をかいくぐりながら拠点内部を探索しました。彼は兵士の数や配置、そして施設の構造を詳細に観察し、報告するために仲間たちのもとに戻りました。


 長続連: 「拠点内には厳重な警備があります。兵士の数は予想以上に多く、入り口からの直接攻撃は難しいでしょう」


 滝川一益: 「それならば、裏道や地下通路を使って忍び込む手段を考える必要があるな」


 草尾: 「また、互いに連携し、敵を分散させることも重要です。それによって、敵の威力を最小限に抑えられるかもしれません」


 鈴木孫市: 「偵察の結果をもとに、具体的な作戦を立てましょう。合図があれば、いつでも行動に移りましょう」


 仲間たちは、偵察の情報を元に、緻密な作戦を練りました。一瞬の隙を突くために、敵の警戒をかいくぐり、裏道や地下通路を使いながら拠点に忍び込むこととしました。


 作戦を実行するため、滝川一益は敵の警戒をかき乱す役割を担いました。彼は近くの木々に潜んで、短時間で敵の兵士を遠くへおびき寄せました。


 同時に、鈴木孫市と草尾は素早く地下通路を進み、拠点内部に忍び込みました。周囲の敵の動きを見極めつつ、斎藤義龍の拠点の内部構造を探るために進んでいきます。


 しかし、敵の警戒は厳重で、仲間たちは簡単には目標に近づけませんでした。予想以上に厳しい戦闘が待ち受けていました。


 襲撃を受けた敵兵士たちは、拠点内に緊急事態を知らせ、慌てて仲間たちに対抗しました。激しい戦闘が始まり、それぞれが持ち前の技術と力を駆使して戦いました。


 滝川一益は剣術の技を駆使し、敵の攻撃を巧みにかわして反撃します。草尾の素早い動きと的確な射撃は、敵の隙を突きながら次々と倒していきます。鈴木孫市も自身の忍術を駆使し、敵の背後からの奇襲攻撃で敵を撃退します。


 戦闘は激しさを増し、仲間たちは奮闘しながらも拠点内部への進行を続けました。次第に敵の反撃も激しくなりますが、仲間同士の確かな連携と不屈の精神により、彼らは絶えず前進を続けるのでした。


 長い戦いの末、仲間たちは斎藤義龍の拠点の中心部に到達しました。彼らの努力が実り、ついに目的を果たす時がやってきたのです。


 仲間たちは斎藤義龍の拠点の中心部に到達し、一人の男がそびえ立っているのを目にしました。


 男は草尾の旧友、織田信秀でした。草尾は本当は戦国時代出身でしたが、虚ろ舟というタイムマシンで様々な時代を旅してる間に平成という時代に辿り着き、高校生としてN高校に潜入。校舎の地下には様々な兵器が眠っていたのです。校長の藤堂晋作とうどうしんさくは藤堂高虎の末裔で、N市で酷いイジメに遭っていました。小、中、高の12年間ずっとです。教師になってからも、同僚からの無視や、教え子からロッカーに虫を入れられるという嫌がらせを受けていました。副業では殺し屋をしており、様々な武器を集めていました。

 草尾は藤堂から武器を譲り受けることを条件に、彼の秘密を黙ることに決めました。すぐに戦国時代に戻るはずが、虚ろ舟が壊れてしまい3年が過ぎ去り、大学生になってしまいました。

 草尾は回想をやめました。

 

 彼は拠点の中心部にいるだけでなく、何か邪悪な力に操られているように思われました。


 草尾: 「信秀、大丈夫か?どうしてこんなことになってしまったんだ?」


 織田信秀: 「草尾…助けてくれ!私はこの拠点でデスゲームに巻き込まれてしまったんだ…」


 草尾は状況を把握するために織田信秀に話を聞きました。信秀が語るには、斎藤義龍は強大な骸と呼ばれる邪神の力を利用して、デスゲームを開催していたのだと言います。そして信秀自身も、そのデスゲームの参加者として選ばれ、邪神の力に捕らわれてしまったというのです。


 草尾: 「信秀、何が起こっているんだ?どうやったら邪神の力から解放されるんだ?」


 織田信秀: 「邪神の力を封じるためには、六角承禎という封神の秘法を使わなければならない。しかし、その秘法を利用している魔術師が彼の力を使って私たちを襲ってくるはずだ」


 草尾は信秀の話を聞きながら、次の行動を考えました。


 草尾: 「信秀、退くように。六角承禎の秘法を使って邪神の力を封じるため、私たちが彼に立ち向かう」


 信秀は不安そうな表情で退くと、草尾は仲間たちと共に次なる戦いへと向かいました。


 拠点の中心部には、骸に操られた兵士たちが待ち構えていました。仲間たちは伊賀忍者の技を駆使しながら、次々と敵と戦いました。


 滝川一益: 「骸の力を持つ者たちは、通常の兵士よりも強力だ。慎重に戦う必要がある」


 鈴木孫市: 「私たちの目的は骸を止めること。彼が力を使う前に、素早く攻撃を仕掛けよう」


 草尾: 「彼が六角承禎の秘法を使おうとする瞬間に攻撃する。私たちの連携が成功すれば、骸の力を封じることができるはずだ」


 仲間たちは固い結束を保ち、骸に立ち向かいました。彼の力が強力であることを思い知らされつつも、草尾たちの頑強な戦いぶりに次第に骸も圧迫されていきました。


 そして、六角承禎の秘法を使おうとする瞬間がやってきました。骸は力を振るおうとした瞬間、仲間たちは一斉に攻撃を仕掛けました。


 草尾の銃弾が骸の胸に突き刺さり、滝川一益の剣が彼の身体を切り裂き、鈴木孫市の忍術が彼を捕らえました。そして、六角承禎の力が封じられ、骸の操り手であった魔術師は敗北しました。


 魔術師の倒れた瞬間、斎藤義龍の拠点から邪神の力が消え、信秀は元の自分に戻りました。


 織田信秀: 「ありがとう、草尾。あなたたちのおかげで私も解放されたようだ」


 草尾: 「信秀、元の自分に戻れて良かった。これで斎藤義龍と邪神の力からこの地を守れる」


 信秀は頷きながら、仲間たちとともに斎藤義龍に立ち向かいました。彼らの地道な努力と団結力が実を結び、最終的に斎藤義龍の野望を打ち砕くことに成功したのです。

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