集合知とは
流星未来
第1話 AIと日本
集合知とは吸収した80%くらいの性能が出せると聞く、確か一般の平均点が80前後でそれを聞くと並の人間が出来るんじゃないかと最初は考える。
でも実際は鋭角な山なりにばらけている頂点付近ではなかったか、天才と言われている人は少ない直角三角形と点在した天才とそれ以上は言えない。
もちろんいろいろな事情からテストを回答出来ない人だっている。
それでこれが完成するとどうなるかというと世の中の半数以上が肉体労働をすることになる、といっても肉体労働者の数にも限りがある、すると多くは漁師、農家になるしかなくなる。
世界の食料事情は解決だ。
その中から天才が生まれてAIが判定するマザーコンピューターのいる世界になるのか、這い上がってきたものしか認めない世界になるのか、既得権益者が握りつぶすのか。
それで格差が生まれて鬱積した不満がある日爆発して全てが破壊される。
取り零された天才が必ずいるから。
天才の前ではぽんこつな集合知でも一般平均以上の性能で、平均点以下の人間でも使いこなせれば補ってくれて肉体労働ををしなくて良いと聞くときっとそこに人が集中する。
もしもそんな時代が長く続いたら
人間としての健康的とは何か?
長寿遺伝子、抵抗力の活性化の差から肉体労働者の方が平均寿命は長く、それ以外は短くなるのではないか。
悠久なる時の中では同じ顔の人間はどこかにいる、同じ絵も写真もきっとある。
ただ全てが同じ人間はいない。
環境とその人が持っている経歴、歴史は必ず違うから。
それで集合知を一般導入する時期は早い方が有利かといえば、超短期的には有利ではあるはず。
けれどそれは集合知によって共有されるので平均化されて何も変わらない。
それは人間の生存戦略として有利か、いいえ。
使うエネルギーが莫大で発電所の数が足りなくなり増やすしかないけれど収入が変わらないか人員減と共に半減するので破産への一途です。
所得格差から肉体労働をしたいと思うものは少なく、近海は温暖になり大型魚も減って食料は他国へ依存して、事態は悪い方へ転がっていきます。
なぜかといえば食料を他国に依存するということはそういう事だからです。
ではどうすべきか、一般には機能制限をかける。
先鋭的なものはパブリックのみにすべきです。
ではその事実をどうやって一般に知らしめるべきか、それは開発途中のものを一般にばらまいて危機感を煽ることです。
なんの労もかけずに向こうからアイデアを送ってきます。
多数の人間が考えれば良案も必ず出てきます、それをどうやって見つけ出すのか。
簡単ですね、集合知に任せればいい。
それで誰を煽ればいいか、奇抜なアイデアはオタクの中の天才から生まれるものでしかないです。
そんなものどこにいるのか。
絵です、画家を襲えばどこかから現れるでしょう。
なぜそう言い切れるのか。
絵を持っているのは誰か考えればいい、お金持ちとオタクです。
さて飢えたくなければ、滅亡したくなければ
もしくは肉体労働者になりたくなければ
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