世界最強の騎士、転生して従魔士になる!
@DAISHI0526
1章 転生
第1話 転生
俺はかつて勇者パーティーのメンバーに所属していた。元アルティミス帝国の騎士であり、力を認められ勇者パーティーに勧誘された。
勇者パーティーに加わり、幾つもの死戦を潜り抜けた事により騎士の最高峰の職『龍騎士』へとクラスアップを果たした。
ーーそして、俺は死んだ。
舐めていたつもりは無いが、魔神ゲトレイアが糞強かった。〈勇者〉〈賢者〉〈剣聖〉〈聖女〉〈盗王〉そして〈龍騎士〉の最強パーティーで挑んでも倒しきれず、俺は切り札を使用して相討ちに持ち込み命を落とした。
だって、勇者達は戦闘不能で後ろで倒れているし、流石に勇者を死なせるわけにはいかんしな。こいつら滅茶ゃ良いやつらだし、俺一人の犠牲でコイツらが助かるなら悩むこと何て何もなかった・・・
【龍化】
己の命を捧げ、己を龍へと昇華させる秘技。使用後は回復魔法による蘇生を一切受け付けない。
魔神を激闘の末に俺の牙が魔神の核にとどき、最後の力を振り絞り喰らいつくした。核を失った魔神ゲトレイアは崩れて塵となり消えさった。
・・・・・・無事に倒せたか
そういう俺も身体が塵へと変わっていく。痛みは無く、意識だけが薄れていき、そして完全に消失した。後の事は任せたぞ! ユリウス・・・
【ーー魂が完全に融合しました。】
突然頭に声が響き、俺は前世の記憶を全てを思いだした。5歳の頭に20数年分の記憶が押し寄せたことで数日間生死の境をさまよった。
現在は一つの人格として確立し、倒れる前より調子が良い。それとこの世界についてもわかってきた。前世の世界とは全く違う世界・・異世界だということ。
そしてこの世界は地球という世界で、ここは小さな島国の日本と呼ばれる国だと言う事がわかった。
俺は
この世界では5歳になると神から〈ステータス〉と〈職業〉の恩恵が与えられる。この世界ではそれを《神託》と呼ぶらしい。
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[名前] 赤城 龍人
[年齢] 5歳
[職業] 従魔士
[ステータス]
L V(レベル) 1
H P(体力) 10/10
M P(魔力) 10000/10000
STR(筋力) 3
INT(知力) 650
VIT(耐久力) 5
MND(精神力) 5
[固有スキル]
『
[スキル]
『従魔契約』
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神託の日から家族の態度は一変した。食事は与えられるがそれだけだった。一人離れで生活をして、俺に気をかける者など一人も居なくなった。
それは俺にとっても助かるので、それを甘んじて受け入れた。三年間は体力と筋力をメインに鍛えた。前世が騎士だったこともあり鍛え方は心得ているし、騎士であり続けた知識と経験は今も俺の中で生きている。残りの二年間は自ら作った木製の武器で訓練を始めた。前世での経験から型を繰り返しなぞっていく。
そしていつか来るんじゃ無いかと思ったけど等々この日が来てしまった。家族、親戚が集まる場で正式に家から追い出される事になった。
分家に養子に出すと言う話もあったのだが断った。何故って? そりゃあ、家と関わり合いたく無いからだよ。
「これより赤城を名乗る事を禁じる。その代わりに学院への入学手続きを済ませた。在学中に今後の事を考えろ。」
そう言われ、少しの手切れ金と遠方にある学院の入学証を渡され家から追い出さられた。
こうなるのはわかっていたからね準備はしておいたのだ。前世では帝国に仕えて、帝国の為にと身をこにして働いた。そういう生き方も悪く無かったけど、前世で自由に冒険していた冒険者としての生き方も羨ましく思ったものだ。今世はそんな生き方をしてみるのも悪くない。
そうそう、冒険者って職業はここ数十年で急速に増えた職業何だってよ。何でも20年前までは、迷宮も魔物もこの世界には存在しなかったらしい。それが世界各地で迷宮化と呼ばれる現象が起こり、迷宮で魔物が生まれるようになったんだとか。神託が与えられるようになったのもこの頃らしい。
俺の名前だけど
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[名前] 真甚 龍人
[年齢] 10歳
[職業] 従魔士
[ステータス]
L V 1
H P 255/255
M P 10000/10000
STR 211
INT 650
VIT 156
MND 122
[固有スキル]
『
[スキル]
『従魔契約』
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新幹線に乗り東京から遠く離れた北海道へと移動してきた。北海道には日本で五大魔境と呼ばれる迷宮が存在し、冒険者活動が活発で有名な場所らしい。遠方に飛ばされたけど、俺はそれで良かったと思う。何て言ったってあの家が関わっていないのが良い。
「え~と、Fクラスのようだ。」
優秀な職業についた者はS、A、B、C、D、E、Fの順にクラスに割り振られる。俺はFクラスだからそう言うことだ。
「新入生の皆さん! 講堂の方で入学式がありますので案内に従ってついて来て下さい!」
案内されるがままついていき、目立たない後ろの端っこの席に座る。既に多く新入生が講堂に集まっており、何グループかに別れて集まっているようだった。
「新入生諸君、入学おめでとう! 今年度は通年より多い数のSクラスの生徒を輩出した。本当にめでたい。ただし、能力に胡座をかき怠けるのでは無く、切磋琢磨して上を目指して欲しい。新入生諸君! 健闘を祈る。」
校長先生? 筋骨隆々のダンディーなおっさんの長い話が暫く続いた・・・
それから今年度入学したSクラスの生徒が壇上に並び大々的に紹介されていた。興味が無い俺は静かに眼を閉じた。
はっ!?
「これで入学式は終わりです。この後は各自クラスで説明を受けて下さい」
長い話に耐えきれず寝てしまったようだ。気づいたら入学式が終わっていた。
反省・・・
気を取り直してFクラスの教室に移動しよう。
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