崩れ落ちる津島! どうした津島!
津島が後ろから迫る野犬にライフルを向け発砲していたその時だ。
「クソッ! 俺はもうダメだ! 」 と叫び膝から崩れ落ちる。
津島が野犬に噛まれたのか? それとも別の何か、
津島は腹を抱えながら崩れおちるが、野犬に噛まれて血を流している様子はなかった。
一体何があったのか?
プラグちゃんがハンドガンを持ったまま野犬を牽制しながら近づく。
「とうしたの?、なにがあったの?! と」叫ぶ。
プラグちゃんが津島の元に到着するが、野犬の群れはこちらの事などお構い無しに詰め寄ってくる。
野犬だって命がある生物、あたし達と何ら変わらない。
命を天秤なかけるのであれば、その命は釣り合っている。
だけど……。
黒くて無骨、ハンドガンよりも凶悪でひんやりとした凶器。 津島に使い方を教わったけど、その威力たるや、弾丸は岩肌を削り、硬質の岩肌にめり込むほどの威力。
あたしにはこんなもの扱えないと思ったけど、
津島曰く、マシンガンは暴れ馬の如く扱いが難しいが、基本的に誰かを殺すものではなく威嚇のために使うとものだと言っていた。
だけど、岩肌を削り抉るようなその威力は、威嚇のための武器ではない。
それに、マシンガンの暴れっぷりは暴れ馬の如く扱い辛いのは言うまでもない
ーーバラバラバラバラ!ーー
あたしは、冷徹になりマシンガンの引き金を引く。
津島とプラグちゃんにせまる野犬に向けての乱射。
「うぇぇぇぇぇ!」
マシンガンの銃口から火を吹き出すように弾丸が射出される。
マシンガンの音にアタシの叫び声はかけ消されているけど、その威力に叫び声をあげずにはいられない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます