復活の兆し……。遥か高みへ

そんな状態になった理由はハッキリ言ってわからない。

 

 だけど今現在、団長の隣で演奏して情熱は沸かないし、本気にも慣れていない。


 だけどなんだろう?

 自分より格上? 違う格上なんかじゃない。 


 自分と同等……。 それ以下でもないしそれ以上でもない存在と演奏して心の中に込み上げるような、沸き上がる感情がある。


 そう、この世界に来てはじめて演奏した時のあの時の感覚!


 そう、ほんの一握りの楽しいという感情ではなく、心の中が本当の意味で満たされる楽しいという感情。


 だが一方でこの感情を団長に引っ張り出してもらっているという点を考えるとちょっと悔しいのは事実。


 だったらどうするか?

 そんなのは簡単。

 団長を越え遥か高みへ登りつめることだ。


このまま引っ張ってもらい波に乗せられたままその勢いで全力を出す!


 つまり朝立カノンの本気! 朝立カノンのホンキ。ホンキ百パーセント!


 


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