AREAキタキュー:04

第一〇嘘 柴田民生と殺魔異喪


「ボディーメイキング? 刺青とは違うの?」

「性質は少し違うようですな。

 基本的に化粧なので、水には弱い性質が。

 ボディーメイクが身体能力を上げる儀式なら

 積極的に【水属性】で攻撃じゃ!」

疾風のカイジ=HAWKEYESは

身体全体に化粧を施して、

士気や運動能力を上げる儀式をおこなうようだ。


「マハラジャンテの意識は戻ったかな?」

「ううん、面会謝絶だって……」

相当重篤な被ダメージのようだ。


「情報は思った以上に集まりませんな。

疾風のカイジは気安く

インターネットで検索出来るのに

住民の認知度は低い。

特殊工作員のような立ち位置じゃろうか?」

本当のコードネームは疾風のカイジでも

HAWKEYESでもない、別の何か……?


AREAキタキューに降り立って

一週間の月日が流れた。

面会謝絶は解かれず、疾風のカイジ情報も入らない。

そんな時、鷽月雷夜からこんな提案が。

「俺様の故郷、過誤死魔にいってみねえか?」

過誤死魔=KAGOSHIMA.

鷽月雷夜の援護をしてくれる同志を募れるという。

同意する一行、気が紛れるなら何でも良かった。

過誤死魔は広大な大地が印象的な牧歌的な土地。

名産は殺魔異喪=SATSUMAIMO.

丸々と太って甘みが強い野菜だ。

過誤死魔=KAGOSHIMA.

殺魔異喪=SATSUMAIMO.


「コイツの名前は柴田民生、通称:しばみん」

「しばみんです。以後、お見知り置きを」

馬弔仲間のしばみんが同朋として加わる。

しばみんの鍵は「赤」


「黙ってて悪かった! 俺様は賭博最強故に

 実家に鍵を置き放しでよお。

 でも、五本あるから問題はねえだろ?」

鷽月雷夜「赤」「緑」「青」「黒」「黄」所持。


「なんとまあ、鮮やかな展開だ」

呆けるキユス。

「ううん、にわかに信じ難い……」


柴田民生を従え、全属性の鍵を従えた鷽月雷夜は

逃げるように過誤死魔を後にする。

「昔のオンナに逢うと、色々面倒でな」


再びAREAキタキューに戻った一行。

UNLOCKを持っていないという鷽月雷夜は

皆から戦力を借りることに

【火】LOVERAT

【地】esTark

【水】BEETREE

【闇】REVERSI OTHELLO

【光】SLIMY☆ADAMAS


面会謝絶:病床のマハラジャンテから

チャイルドシートを提供して貰い

最強戦力のSLIMY☆ADAMASをLOCK.


イマイチ緊張感に欠けるアルベルト・シュバルツ一行だが

疾風のカイジとの決戦は徐々に近づいている。

その前に森山一族との平和愛好条約が待っていた。

森山一族とは、一体どんな団体で

何故、平和愛好条約を結ぶ必要があるのか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る