夏
うり
夏
夜の風に当てられて、今日も眠れないでいる
朝日が昇るのを待って、君と喋って、
自分を傷つける。
少しの間誰かの歌に救われて、君の声が聴きたくなる。
だから、自分を傷つける。
雲の間から光が覗くとき、やっぱり明日は来るのだろうなと悲しくなった。
目を合わせて話せなくなったとき、一生手に入らない宝物に気づいた。
息を吸うだけで涙が出る
君と、話していないから、
風鈴の音が鬱陶しくなるまで、暑さにうなされていたいから、
眠ったまま唸る君の、息が絶える瞬間を見ている。
夏 うり @dadada-chabashira
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