第23話 たまご!確保!

数日が経った。

クルモは、ギルドの依頼もやらずに私を見張ってるなどと言い、私の家でゴロゴロと寝ていた。


私はと言うと──────

私もぐぅたらしていた。

しょうがないでしょう、S級依頼がまだ取り消しされてないんだから。

自由に行動できないのだ。


「これが自宅警備員かぁ。」

「お前って変な言葉使うよな。」

「気にしないでぇ〜。」

2人がゴロゴロしながらそんな会話をしていると。

カイが畳の部屋に来て私達の前に立った。


「お二人さん!!!少しは、動いたらどうなんですか!」

「やだ」

2人がシンクロして言う。


「おっ、ルアナ気が合うな、いぇい」

「まぁ、そりゃ殺されたくないし、第一外出たらまた何か起こりそうだし」

2人がグータッチをする。


「なにそこで仲良くなっているんですか」

「これは、ぐぅたら同盟だ」

「Yes!」

ルアナがグッとマークを肉球でなんとか再現する。


「…ルアナさんは、いいとして。ギルマスがサボってていいんですか!」

「副ギルドマスターのクサマに仕事押し付けてるから大丈夫。」

「…それでもギルマスですか。」


…そのギルドの副だけには、なりたくないな。

…そもそもなんでギルドマスターやってるんだろう。


「良いから、せめて外行ってください!」

「この、俺に命令か!」

「あなた威厳ないですよ!?クルモさん!」

「ぬっ…!」


そうしているとコアが畳の部屋に来て、袖の中からフライパンを出して言った。


「もし、卵を買って来てくれたら、ボク特性爆発的に美味い

【たぇあまゃぁごやぁぁぁきぃぃぃ!】

を作ってあげるのになぁ。」

「コアの卵焼き…?」

クルモがよだれを垂らして驚いた。


卵焼きって事なのかな、まぁ、美味しそうだけど、私外あんま出れないからなぁ


そんな事を思っていると、クルモがルアナを抱っこした。


「ルアナ。

たぇあまゃぁごやぁぁぁきぃぃぃ!

を作るS級依頼を緊急として発動する!」

「そんな簡単にS級依頼しちゃたよ!!!」


私がこうしてるの馬鹿らしくなって来たんたけど…。

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たぇあまゃぁごやぁぁぁきぃぃぃ!のコアからのおつかい表に書かれてあったのは


•たまご

•胡椒

•砂糖


「こんなんどこで、揃えるのよ」

「俺の行けつけの店に行く」


やる気満々って顔してる?!


「空間移動(テレポート)!!!」

その時ルアナとクルモが、神社から、カイラン屋という名前の店の前に来ていた。


「チートッッッ!!!」

「ふふんっギルマスの力とくと見たか!」

「あはは…」


クルモのスキルってやっぱ強いよねぇ

…いつか使いたいよ、そんなスキル


「おい!カンバ!たまごと胡椒と砂糖を買いに来た!!!」

クルモがドアをバンと開けて言った。


「珍しいじゃねーか、おめぇ自身が来るなんて」

右の顔に傷があり体格のいい男の人がレジにいた。


「今回は、S級任務の最中なんだ、速くしてくれ!」

「…なるほどね、だが申し訳ない事にたまごは、入荷してないんだよ」

「なん…だと!」


たまごというメインがないのか…。

というか、この世界の一般的な卵って

ニワトリなのかな。


「グリアフォンの数が、最近数が減っていてな、少し入荷が困難なんだ」

「ふむっ、それは大変だな」

「えっと?」

ルアナが戸惑う。


グリアフォンってグリフォンって事なのかな。


「あんたが例のS級依頼されてるって言う狐か!」

「あっ、言い忘れていたが、こいつは、ここの店長をやっているカンバだ」

「あっ、よろしくおねがいします。」


この店は、何屋なんだろう。

食材もあるけど、フライパンに

剣まであるし。


「要する、たまごを手に入れるには、グリアフォンの確保とグリアフォンを倒している密猟者をなんとかすればいいんだな?」

「まぁ、そうだな。」

「前に頼まれてた依頼にあったし、ついでに片付けてくよ、その代わり無料でくれよ。」

「…わかったよ、利益は、こっちにも十分だしな。」

「んじゃ、とりま森行ってくるわ!」

「空間移動(テレポート)!!!」


そういうと、カンドが返事をし。

クルモが私を抱っこしたまんま空間移動(テレポート)をした。

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