第6話留守番②

「たっだいまぁ!」

「おかえりなさい。」

 両親が帰ってきた。

「ちゃんといい子でお留守番できたか?」

「はい。」

 俺はレインの投げかけに答える。

 レインよ、うちの子はすごいだろぉ?

 5歳31歳で一人でお留守番できるんだぜ。

 おっといけない、大事なことを伝え忘れる前に伝えておかねば。

「お母さん、今日お昼頃にお客さんご近所さん来られましたよ。」

「え?なんていう人?」

「マグリットって人です。」

 俺の記憶が正しければな。

 あとローズさんさっきはごめん………。(※邪魔者扱い(?)したこと)

「あぁ、マグリットさんね。」

 おそらく間違えてはないようだな。

「夕方にまた来r……。」


 コンコンコンッ


「ロドリーグさんいらっしゃいますか~?」

「は~い。今行きま~す。」

 来客にリンが応える。

 時すでに遅しか……


 ガチャッ


「あら、ローズさんじゃないのこんにちは~。」

「リンさんこんにちは~。」

 説明が間に合わなかったな。

「今日のお昼来られたのでしょ?ちょっと急用ができましてごめんなさいねぇ。」

「いえ、こちらもそんなときにごめんなさいね。」

 やっぱりどの世界のご近所ママさんたちは変わらないんだな。

「それでどうなさったの?」

「それがね、私とローレンスが仕事の都合で来週1週間帰れないのよ。」

「それは困りますわね。」

 ちょっとまって、なにこのベタな展開。

「だから1週間だけうちの子を預かってほしいの。1週間分の養育費は出すからお願いできないかしら。」

『へっ?』

 俺とレインからあほみたいな声が漏れた。

 俺はともかくレインは想定してなさすぎて頭が追いついていないんだろう。

 レイン若いからな。

 レインは俺(中身よりも若い)

「全然いいですよ~うちはレナだけですし。」

「本当にいいの?」

「ええ、養育費なんてそんな、うちは余裕ありますので大丈夫です。レナもいますし。」

 おい、どういう意味だよ。

「ありがとうございますでは来週お願いします。」

「はい、では~。」


 ガチャッ


 え………?

 来週1週間近所の子がうちに………?

「ってことだからよろしくね!レイン、レナ!」

 そう言ってリンは家の中を歩き去っていく。

『はぁ………………。』

 俺とレインはしばらく固まっていた。




 食後、俺はうちに預けられる子のことをリンから聞いた。

 リンによると、その子の名はロレーナと言って俺の1つ上のらしい。

 どうしたものか。

 つまり、来週今日から6日後から一週間、6歳の娘をうちで預かるということだ。

 一週間6歳児のお世話…といったところか。

 めんどくせぇ~。

 俺は生前、子供の頃はあまり外に出ず家の中にいたクソ陰キャだったため子供同士の馴れ合いが分からないのだ。

 まぁ自然体で接すれば良いだろう。多分。




 今日はコーヒー淹れて、ローズ・マグリットさんが来て、またコーヒー淹れて、親が帰ってきて、来週一週間マグリットさんとこのロレーナ・マグリットさんを預かることが決まったな……。

 なんかこれだけのことなのに疲れたな。

 もう眠い………………。

「すぅ………。」


 ガチャッ


「レナ~、ってもう寝てるのね。もう明日でいいや、おやすみレナ。いい夢見なさいよ。」


 チュッ………


 ガチャッ


 リンは俺の額にキスをして部屋から出て行った。

 その夜はよく眠れた。





         ――――――――――――――――――――


 どうもこんにちはこんばんはおはようございます。天宮です。

 6話を読んでいただきありがとうございます。こんな初投稿作品を読んでいただけると嬉しい限りです。

 ☆や♡を押して頂けるともっとうれs……((ごめんなさいなんでもないです。でも押して頂ければ僕が狂ったように喜びますのでお願いします。オシテクレルトウレシーナァー…

 作品名にある通りレナくんの無魔力設定は今後出す予定なので楽しみにしていてください。さてレナくんは来週来るロレーナちゃんと上手く関わることができるのでしょうか。レナくんの活躍に乞うご期待。

 次回 第7話友達 お楽しみに!(最初で最後の次回予告。)

 「せっかく転生したのに、俺には魔力がないらしい」を今後とも応援よろしくお願いします。

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