第49話 恋人と過ごしていく

 昨日一緒にベッドで眠った俺たちは、朝になって目を覚ますと服も着ずに横になりながら足を絡めて抱きしめ合った。


「おはよう、架くん」

「おはよう、真琴」

「……私たち、起きてから早々イチャイチャしちゃってるね」

「仕方ない、寝て起きても真琴のことを好きな気持ちが全く収まらないどころか増してるんだからな」

「私も、昨日まで以上に架くんのことが大好き……二人で一緒に初めてをして、私たちってまだまだこんなにも愛し合えるんだっていうことを知れたからかな」

「そうだな……とてもじゃないが、この気持ちが抑えられそうにない」


 その後、しばらくの間俺たちが抱きしめ合っていると、真琴は頬を赤く染めて甘い声で言った。


「架くん、キスしたい」

「しよう」


 俺と真琴は抱きしめ合いながら、互いのことを求め合うように互いの唇を重ねた。

 そして、一度互いの愛を感じ合って満足した俺たちは、体を起こすとベッドから降りて服を着た。


「今日はクリスマスだから、どこか外に出て一緒に遊びに行きたいな」

「う、うん……そうだよね」


 俺と真琴は互いに着替え終わったので、俺は自分の部屋のドアノブを握って部屋から出ようとした────が、真琴はそんな俺のことを後ろから抱きしめて言った。


「架くん、待って……やっぱり、もうちょっとしたい」

「……せっかくのクリスマスだから真琴と外に出かけて何か思い出を作りたいと思って自分に理性をかけた俺にそんなことを言うのか?」

「こんなにしたいんだから、仕方ないよ」

「……じゃあ、仕方ないな」


 その後、俺たちは立ったまま抱きしめ合って、今度は長めのキスをした。

 やがて俺たちは唇を離すと、真琴は今度こそひとまず満足した様子だったので、俺はドアノブを握って真琴と一緒に部屋から出た。

 その後、俺と真琴はキッチンで一緒に料理をすると、その料理を朝食として食べ始め、真琴はその料理を俺に食べさせた。


「美味しい?」

「あぁ、美味しい」


 俺がそう答えると、真琴は嬉しそうに笑った。

 今度は俺が真琴に料理を食べさせて聞く。


「美味しいか?」

「うん、とっても!」


 ……今までもそうだったが、真琴の表情が今まで以上に明るくなったような気がする。

 ────そして、俺自身も今まで以上に真琴のことを愛おしく思っている。

 俺たちは互いに料理を食べさせ合うことで朝食を食べ終えたので、俺はその後で洗い物をしていた。

 すると、真琴はその後ろから俺のことを抱きしめてきた。


「ま、真琴!?」

「今は架くんのこと抱きしめ放題だね……」

「っ……!」


 その後、俺は楽しそうな真琴に後ろから抱きしめられ続けながら洗い物をして────洗い物を終え、荷物を整理して今から二人で一緒に出かけるために真琴が玄関で靴を履こうとしていると、俺はその後ろから真琴のことを抱きしめて言った。


「か、架くん!?」

「お返しだ」

「っ……!」


 そして、その後色々と合ったが、結局は互いに玄関で向かい合って抱きしめ合う形となった。


「……ねぇ、架くん、出かける前に一回だけキスしよ?」

「……一回で抑えられないかもしれない」

「ふふっ、私も抑えられないと思うから平気だよ……架くん、これからもずっと一緒に居ようね」

「あぁ、真琴……ずっと一緒に居よう────」


 俺たちは、互いの愛情を誓い合うように唇を重ね合い────二人で愛情溢れるクリスマスを過ごした。

 そして、俺たちが過ごすのはクリスマスだけじゃない。

 これからもっと、数えきれないほどの時間を真琴と過ごしていく。

 その時間の全ては、真琴と一緒なら愛情溢れる幸せな時間となるだろう。

 かつて女友達だった秘桜真琴は────今、俺にとって一番大切な恋人だ。

 これからもずっと、この大切な温もりを感じながら、真琴と愛し合って行こう────



 この作品は、この話を持って最終話となります!

 作者がこの作品に抱いている気持ちなどは、次エピソードで20時30分に投稿されるあとがきとして語らせていただこうと思いますので、ここでは手短に。

 清楚系美少女の女友達が『男友達のオトし方』という恋愛本を手にしているのを目撃してしまい恋愛相談に乗ることになった〜実はその好きな相手というのが俺らしい!?〜という作品をこの最終話まで読んでいただき、いいねや☆、コメントをくれた方々、本当にありがとうございました!

 この物語を最後まで読んでくださったあなたの気持ちをいいねや☆、コメントなどで送ってくださると嬉しいです!

 また次エピソードに投稿されるあとがきや、別作品でお会いできることを楽しみにしています!

 この作品を最後まで応援していただき、本当にありがとうございました!

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