a cup of coffee
小林飛翔(Al)
第1話 私の淹れたコーヒー、はい、どうぞ。
ここは、新大岩。駅をさかいに北と南に分かれる。その南側には大きなバスターミナルがあって、駅から歩いて右手側に、「零堂珈琲」という古い喫茶店がある。ビルとビル、その間に3階建ての零堂珈琲には春子というまだ17歳の女の子が、働いている。
実は春子は知らないのだが、彼女の淹れた一杯のコーヒーには「心」があるのだ。
これはそんな東京の外れ、春子とコーヒーを愛する街の人人との物語。
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