不沈艦の艦長の采配~何故か有能な美少女クルーばかりが配属されるんだが~

赤坂七夕

プロローグ・DD 出撃


北暦290年 

ケプラー日時 11月2日 11:23

太陽系全宙域防衛戦線 第3艦隊管轄 作戦宙域




「――先導する ガレオテス から入電、ワームホールの出現を確認」



「エウドロス の予報通りだな――ヴィジランスイエロー発令」


「Copy――」


『ヴィジランスイエロー発令。ヴィジランスイエロー。パイロット各員、搭乗機にて待機。繰り返す――』





「前進微速、ガレオテス から"DD"発艦確認後、最大戦速。対ENIMエニム誘導ミサイル一斉発射と共に "DD" 順次出撃」


「Copy――アルキオネ、前進微速。第1気密シャッター閉鎖。主砲及び自動砲座 開放。ミサイル・ベイ、全ハッチ展開」





『全機、イグニッション開始。パイロットは各システムの最終確認を行って下さい。繰り返す。全機、イグニッション開始。パイロットは各システムの最終確認を行って下さい』



「左舷ハンガー、Bコンテナ開放。DDとのドッキングを開始。続いて右舷ハンガー、Aコンテナ開放――」





――"Drive Dollドライヴドール USP-G005 LM" 起動シークエンス開始――

 

 メインエンジン/コンタクト――

 

 AI D/起動――ヴィジランスイエロー感知。アイドリングモード 移行――

 

 メインモニター/オンライン――

 姿勢制御システム/オンライン――

 ウェポンシステム/オンライン――

 ASSAULTアサルトギア コネクション正常

 

 登録母艦 U275B-AR-5――アルキオネ 通信接続

 


「異常なし。全システム、オンライン。発進準備完了」


『"DD1番機ヴィナミス" 起動を確認。第2気密シャッター閉鎖。左舷リニアカタパルトへ固定。発進スタンバイ』

 



『続いて、"DD3番機エクスィー" 起動を確認。第4気密シャッター閉鎖。右舷リニアカタパルトへ固定。発進スタンバイ』





「エウドロス より緊急入電!ENIMエニム捕捉。小型 12、中型 2です!!」


「メラネウス、ENIMエニムとの戦闘を開始。"DD"の発艦を確認。――アルキオネ、最大戦速に移行――対ENIMエニム誘導ミサイル発射」




『両舷リニアカタパルト ハッチ開放します。――左舷リニアカタパルト音声認識接続。発進どうぞ』


「了解――"ヴィナミス"。リリア・ソコロフ、行きます」




『右舷リニアカタパルト音声認識接続。発進どうぞ』


「了解っ!――"エクスィー"。アーシア・アリーチェ、行きます!」






―――――――――――――――――――――


 未だ人類は、謎の宇宙怪獣を相手に解決策を見出せぬまま。

 応戦、防衛を強いる日々を送っている。


 これは、そんな世界で目立たず生き延びようとするおっさん艦長と彼を取り巻く美少女エリートクルー達の物語。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る