第12話 決戦

 決戦の日がついに訪れ、リナとミナはエルヴィナの軍と共に前線で戦う準備を整えた。


 朝霧が晴れゆく戦場に、二人は結晶を手に立ち、その力を最大限に引き出すことを誓う。



「リナ、準備はいい?」


 ミナがリナを見ながら、魔法の杖を握りしめる。



 リナは頷き、


「はい、ミナ。私たちの力を見せつける時よ。」


 彼女の目は戦いへの覚悟で輝いていた。



 戦闘が始まると、二人は迅速に行動を開始する。


 リナは周囲の兵士たちに癒しの魔法を施し、疲れや傷を和らげる。


 一方、ミナは力強い攻撃魔法で敵を次々と撃退していく。



「リナ、あの方向からも敵が来てるわ!」


 ミナが指差す方向に、リナは迅速に癒しの魔法の陣を展開し、味方の防御を固める。



 敵軍は激しい攻撃を仕掛けてくるが、リナとミナの魔法によってその勢いは次第に衰えていく。


 二人の間の連携プレイは完璧で、戦場で彼女たちの力は明らかに輝きを放っている。



「よし、これでいける!」


 ミナが叫びながら、巨大な火の球を敵陣に放つ。


 火球は敵を包み込み、大きな混乱を引き起こす。


 リナもまた、癒しの光で味方を守り続ける。


「みんな、諦めないで!私たちが守るから!」


 リナの声は戦場に響き渡り、兵士たちに勇気を与える。



 ついに、リナとミナの力によって戦況は大きく変わり始める。


 敵軍は圧倒され、その勢力は明らかに弱まっていく。




 戦いが終盤に差し掛かると、リナとミナは結晶の力を全開にし、最後の一撃を敵軍に加える準備をする。


「ミナ、今よ!」


 リナが叫ぶと、二人は手を取り合い、結晶から放たれる圧倒的な光を敵に向けて放った。


 その光は戦場を一瞬にして明るく照らし、敵軍を完全に撃退する。


 戦闘の後、静寂が戦場を覆い、リナとミナはその場に立ち尽くす。



「リナ、ミナ、よくやった。君たちのおかげだ。」


 ジェラルド将軍が二人に近づき、感謝の言葉を述べる。



 リナとミナは互いに見つめ合い、ほっとした笑顔を交わす。


 彼女たちの力がついに敵軍を圧倒し、エルヴィナの勝利をもたらしたのだった。


 この戦いを通じて、二人の絆はさらに強固なものとなり、エルヴィナの人々に平和を取り戻すことができたのである。

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