裏切りのカリキュラム（一般書架）

第4話 翌日、放課後の教室は静かで、外の日差しが

　翌日、放課後の教室は静かで、外の日差しが穏やかに窓から差し込んでいた。

　ケンジ、タクヤ、そして他の数人の友人たちは、昨夜持ち帰った資料を前にテーブルを囲んでいた。

　彼らの表情は真剣そのもので、教室には緊張感が漂っていた。

「これ、見てくれ。」

　ケンジが一枚の書類を指さしながら言った。

　それは学校の構造図に何かを示す赤い印がつけられたものだった。

「赤い印がつけられている部分…これが何かの手がかりになるかもしれない。」

　タクヤが顎に手を当てながら考え込む。

「旧校舎の地下室だけじゃない、他にも印がつけられている場所がある。これらが全部、事件と関係しているのか？」

「そうだとしたら、学校中が何か大きな計画の一部になっているってこと？」

　もう一人の友人が不安げに付け加えた。

　ケンジは深くうなずいた。

「そういうことになる。でも、これだけじゃまだ足りない。もっと詳しく調べる必要がある。」

　その時、教室の扉が静かに開き、アイコが顔を覗かせた。

「ケンジ、ちょっといい？」

　彼女の声には急ぎの様子があった。

　ケンジたちは資料を片付け、アイコのもとへ急いだ。

「どうしたの？」

　アイコは周囲を見回した後、小声で話し始めた。

「ハルたち…今夜、また旧校舎に集まるって噂を聞いたの。何か大事な話があるらしい…」

「それは大きなチャンスだ。」

　ケンジの目には決意が宿る。

「今夜、また旧校舎へ行こう。ハルたちの計画を自分の目で確かめるんだ。」

　タクヤは躊躇しながらも、ケンジの提案に同意した。

「リスクは高いけど、これ以上手がかりを見つけるチャンスはないかもしれないな。」

　夜になり、ケンジたちは再び旧校舎へと向かった。

　彼らは慎重に、しかし迅速に建物に侵入し、ハルたちが集まるはずの場所へと進んだ。

　廊下の隅から、ケンジたちはハルたちの声が聞こえてくるのを耳にした。

　彼らが聞き耳を立てると、ハルの声がはっきりと聞こえてきた。

「計画は順調に進んでいる。もうすぐ、私たちの目的は達成される…」

　ケンジたちは息をのんだ。彼らが目撃したのは、学校を巻き込んだ大規模な計画の一端だった。

　しかし、その瞬間、彼らの隠れていた場所が突然発見され、彼らはハルたちと対峙することになった。

「ケンジ！お前たち、何をしているんだ？！」

　ハルの声には怒りと驚きが混じっていた。

　ケンジは一歩前に出た。

「ハル、お前たちが何をしているのか知りたいんだ。この学校で何が起こっている？」