へべ雑談5

真野てん

第1話 令和6年もあと11ヶ月

こんにちは、真野てんです。

2024年(令和6年)もはや二月になり、残り11ヶ月となりました。

年々、体感時間が短くなっているのは仕方がないとしても、元旦の能登半島地震を筆頭にこの一ヶ月で色々と起きすぎやしねえかと。


中でも我々のような物書きさんたちに衝撃的だったのは、漫画家・芦原妃名子さん急逝のニュースだったのではないでしょうか。


X(旧Twitter)をはじめとした各SNSでは連日のようにさまざまな意見が飛び交い、有名無名を問わず十人十色な持論が展開されました。


原作付きドラマの是非については、かねてより数々の問題点が指摘されていましたが、今回の件に関しては最悪な結末となってしまいましたね。

プロジェクトが大きくなればなるほど、制作側は原作者を遠ざけたがるという話は昔から聞き及んでおります。また映像化のタイミングくらいでしか増版を掛けられないすこしマニアックなタイトルは、出版側としても痛し痒しなところがあるのでしょう。


かのハリウッド版「ドラゴンボール」に鳥山明御大がブチ切れたという話を例にするまでもなく、あの大先生の意見すら現場に反映されないのかという驚きと共に、俳優やタレントを起用する芸能プロダクションとの兼ね合いやスポンサーの意見(というより権力だね)の強さを実感せざるには得ませんね。


また当該作品の1~8話まで脚本を書いた作家さんをはじめとしたドラマ関係者の対応が当初からまずかったこともあり炎上。原作者さまご本人の口からもはやお気持ちが聞けない以上、バッシングがやまないこともいささか仕方のないことなのかなとも思いますが、このまま過激の一途をたどって二次的な不幸を呼び込まないよう祈るほかありません。


かつてお笑いコンビ・チュートリアルの徳井さんが自身の設立会社が数年にわたって税金の申告を怠っていたなど国税局に指摘され、一億を超える追徴課税を支払っていたことがスクープされた際、ある日突然、どのテレビ番組を見ても自分が大悪人のような扱われ方をしていて、知りもしないまったくの他人からSNS上で叩かれる毎日を経て、自分に落ち度があるとはいえこんなことになるのかと呆然としたと復帰後に話されていました。


不祥事と言われれば返す言葉もないが、徳井さんにしてみれば一年も前に追徴課税の支払いは済ませており、正しい手続きを経てすでに「終わった」出来事だと認識していただけにかなりこたえたそうです。

また誰かが言った「徳井さんは納税義務を知らなかった」などの風評が広まったために、滞納の事実はあったにせよ、無知によるものとして非難されたのは納得いかなかったといいます。


人生がひとつの物語だとして、人間誰しも、自分はモブだな~と感じることはあるかもしれませんが、自分が悪役のほうだとは思っているひとは稀です。

自制心のあるひとですら、なにかをきっかけに誰かを悪者にして攻撃をしてしまうことがある。影響力があればあるほど攻撃の輪はデカくなる。これは恐ろしい。


だから今回の件に関して、というよりもかなり以前から、不特定多数のひとの目に留まる場所で批判めいた意見を述べることには抵抗がありました。むしろ怖い。


ことあるごとに芸能人などが持論という名のお気持ち表明をして炎上してゆくのを横目で見て、それなんか義務でもあるんかと思う今日この頃。


今年もへべ雑談がはじまります。

みなさま、よしなに。



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