第3話ー勇気出してinステージ出演1

 2024年5月になった。

 節分の行事以来、アヤカとキヨテルは、付き合うことになった。

 しかし、いつもキヨテルは、思っていたのだが、どうも、キヨテルは、自信がなかった。

 本当は、キヨテルは、芸能人になりたいなんて思っていた。

 そして、毎日、会社勤めをしているキヨテルは、疑問に感じた。

 2024年2月に、キヨテルは、アヤカと食事に行った。

 それから、キヨテルは、アヤカとLINE交換をした。

 キヨテルは、真面目だから、このまま毎日を過ごしていた。

 2024年2月14日。

 アヤカは、キヨテルとデートに行った。

 そして、バレンタインデーのチョコレートを貰った、キヨテルは。

 2024年3月。

 今度は、キヨテルが、アヤカに、ホワイトデーのチョコレートをあげた。

 世間では、野球の大谷翔平選手の通訳が事件を起こした。

 キヨテルは、少し、勿体ないと思っていた。

 本当は、キヨテルは、大谷翔平選手に頑張って欲しいと思っていた。

 大谷翔平選手は、美人の奥さんがいて、そして、その矢先だった。

 しかし、「野球選手は、色んな人がいる」だの、また、芸能人は、お金に執着している、なんて言われたらそうだと思った。

 だが、そんなので良いのかとキヨテルは、思っていた。

 40代後半になっているキヨテルは、そんな芸能人やスポーツ選手が、事件を起こし、マスコミ関係者やネットで批判されている。そんなニュースを観るのは、少し、辛いものがあった。

 だが、そんな報道を、キヨテルは、少し、寂しく思っていた。

 キヨテルは、子供の頃、芸能人になりたいと思っていた。

『あぶない刑事』の舘ひろしに憧れていた。

 時代で言えば、1980年代で、昭和の終わりだった。

 舘ひろしのような刑事に憧れていたのだが、それこそ、「現実は、小説よりも奇なり」だった。

 一度、警察の科学捜査研究所へ行こうかと考えたのだが、「理想と現実」のギャップに諦めていた。

 しかし、アヤカは、まだ、30代の女性だから、分からない。

 いや、アヤカと同じくらい、分からなかった。

 そして、舘ひろしの音楽を何度か聞いて、「翼広げて」と口ずさんでいた。

 毎日ではないが、アヤカとキヨテルは、よく食事へ行っていた。

 しかし、キヨテルは、何となく、マンネリが来ていた。

「アヤカの顔を観ていて、飽きた」

 と心のどこかで感じていた。

 本当は、それは、まずいと思っていた。

 実際には、土屋太鳳が、好きで、アヤカも雰囲気が、土屋太鳳に似ていて付き合っているのだが、そうではない。

 そして、土屋太鳳が、好きだったのだが、今度は、西野七瀬になっている。

 2024年春に、西野七瀬が、結婚して、「ああ、西野七瀬って、こんなに良い女か」と思って観ていた。

 スマホのニュースを。

 しかし、ある時だった。

「ねえ」

「何?」

「EXILEの岩田剛典君って、かっこいいね」

 とアヤカが、ぼそっと、一緒に新宿のデパートの館内を歩いていたら、言った。

「あいつのどこが、良いんだ?」

 と思わず、キヨテルは、言った。

「だって、爽やかで、かっこいいよ」

「どこが?」

「…」

 とアヤカは、言った。

 暫く、アヤカとキヨテルは、お互い、膨れた。

 その時、キヨテルは、岩田剛典に嫉妬しているのに、気がついた。

「だって、岩田剛典君って、歌も歌うし、ダンスも上手いよ」

 と言った。

 その時、アヤカは、キヨテルに

「キヨテルこそ、ヤキモチを焼いた?」

 と怒った顔で言った。

 2024年4月になって、桜が咲いた。

 そして、もう、2020年に流行した新型肺炎コロナウイルス感染症なんて、もう、過去の話になったように感じた。

 ただ、キヨテルは、アヤカの地元横浜市へ引っ越した。

 アヤカの地元、京急上大岡駅のところへ引っ越した。

 そして、キヨテルは、引っ越して、暫くして、上大岡駅角川コミュニティを読んでいたら、

「角川町はるのつどい」

 で「イベントを開催します。ステージ出演。出展者も応募します」とあった。

 この時、キヨテルは、「そうだ、ステージ出演は、できないだろうか」と思った。

 角川町のホームページを読んでみたら、歌やらダンスもしても良いとなっている。

「そうだ、オレが、歌手になって、岩田剛典に負けない男になる」

 と思った。

 ゴールデンウイークは、アヤカと会っていた。

 しかし、ゴールデンウイークにアヤカと会っても、アヤカは、無関心だった。

 だが、キヨテルは、一人で、ずっと、「はるのつどい」のステージ出演するために、頑張っていた。

 角川町の自治会には、

「いきものがかり『ブルーバード』、渡辺真知子『かもめが翔んだ日』、小泉今日子『あなたに会えてよかった』をアカペラで歌います」

 とメールで送信した。

 実際に、アカペラで歌えるのだろうか?

 昔、90年代のドラマを思い出した。

 トレンディードラマなんて流行らない時代になった。

 だけど、キヨテルは、昔、『予備校ブギ』に出ていた緒形直人が、彼女の前で歌っている姿や『ラブジェネレーション』の木村拓哉が松たか子を喜ばせる場面が好きで「自分もああしたい」と思っていた。

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