クールな先輩だけど

@yuneo

第1話

自分はあんまり話すのは得意な方ではない。自分の思ってることを口にはできないし  相手のペースにずっと引っ張られて生きてきた。でも話さないといけない時は頑張って話す、家族とは普通に会話はできる、他人になるとすぐ黙ってしまう。そうなると友達の1人もできない、いつもこいつ黙ったまんまだなと笑われた。あぁごめんなさい、いきなり長々と、自分は藤井優、桐生高等学校に通う今は2年生だ。クラスの端っこにいる地味な奴だ。勉強は多少できる、運動はまぁできるかな。友達はいないけど、挨拶くらいはできる中の人はいる、挨拶だけだけど、それは自分にとってはすごい事なのだ。前まではこんなんも出来なかったから。キーンコーンカーンコーン ひとりで昔の事を回想していると授業のチャイムが鳴った。4時間目が終わり昼飯の時間だ、お弁当をカバンから取り、席を立ち、 外に行き誰もいない校舎裏に行く、そこには基本誰も通らない、すごく静かでゆっくりとお弁当が食べれる。お弁当の蓋を開けすごく美味しそうな唐揚げがすぐ目に入った。  顔がにやけ、すぐさま箸を手に取りすぐさま胃に運ぶ。唐揚げは世界一だな。と思いながらお弁当を食べ終え、5時間目のチャイム まで、まだ30分ある、早く教室戻ってもあれだから、少し仮眠をとってから戻ろうかな思ってると、足音が聞こえた。あれは3年生の高嶺の花の氷の女王なんて呼ばれてる先輩 如月琴葉さん、黒髪ロング身長もそれなりに高く、凄く清楚な感じの人だ。なんでこんな所に、あれもうひとり陰が見え、同じく3年生の先輩中井颯太バスケ部のスーパーイケメンだ、茶色の髪の色で背も高く凄く優しいらしい、いつも話題になってる。美男美女だ。 絵になるな、でもなんでこんな所に2人で  もしやこの2人は親密な関係なのかと思ってると、中井先輩が口を開いた。                                      颯「きてくれてありがとう、きてくれるとは思わなかったよ、ありがと」      

優「なんて爽やかな笑顔なんだこれは男でも惚れるぞ」 

                                   

                                        颯「ごめん、ここに呼んだのはね、君のことが好きなんだ、付き合ってほしい。」   優「告白だ。まじか、こんな場面に遭遇するとは、如月先輩は告白は何回もされてる  でも誰かと付き合ったと言う噂は耳にしないでも今回はあの中井先輩だ、これは流石にOKを出すのかな、いやー美男美女のカップルの誕生か、まぁ自分には関係ないけど。」  そして如月先輩が喋った。                                      琴「・・・ごめんなさい貴方とは付き合えません。」                優「断った⁉︎、中井先輩でも落とせないとは びっくりだ」              颯「うぅどうしてなのかな、理由を教えてくれないかな。」             中井颯太はとても動揺している。                                       琴「貴方に興味はありませんし、誰かと付き合うなんて今は考えられないので、すみませんが、ではこれで失礼します。」


                    颯「ちょっと待って話しはまだ終わってない」


中井颯太が如月琴葉の腕を掴んだの               

 

颯「興味ないって、これから付き合っていって知ってくれたらいいし、好きになるかもだろ、本当に好きなんだ、お願いだ。」                 琴「気持ち悪いです。離してください、どれだけ言われても付き合えません、本当に気持ち悪い。                 優「すごい嫌悪感だ、にしても中井先輩も 必死だな、嫌がってるのにもう引いた方がいいと思うけどな。」           それでも中井先輩は引かない。                                      颯「いいじゃないか、付き合っても、自分で言うのはあれだけど、これでも凄くモテるし かっこいいし、イケメンだよ、断る理由はないと思うんだけど、いいでしょ?」                 琴「嫌だと断ってるでしょ、もうやめてください。手を離して、それにその下心しかない目、本当に気持ち悪い、離れてください。」                 優「これは流石に止めに行った方がいいよなヤバそうだ。・・・ふぅーよし行くぞ。」                  颯「付き合うって言ったら離してあげるよ 早く言ってよ。」            琴「嫌、本当に離して、」        優「その辺でやめた方がいいと思います。  離してやってください、困ってるじゃないですか。」                琴「っ⁉︎」                颯「誰だ君は」             心の中                 優「怖い、でももう出ちゃったんだ、覚悟を決めないと」              心の中終わり                                       優「僕は2年の藤井です、たまたまここを通ったらこの場面に会いました。流石に止めに行った方がいいと思いまして、あんまりそう、迫るのは相手の方が怖いと思いますよ中井先輩。」                 琴「・・・」                                   颯「いや、怖がらせるつもりはなかったんだ 断られて少し焦ってしまって、ごめん   如月さん。」              そうして如月琴葉から手を離した。    琴「・・・」              心の中                 優「よかったー、何事も無くすみそうで」 心の中終わり                                       颯「ごめん、如月さん、もうこんな事はしなし、関わらないようにするよ、本当ごめんね」                  琴「いえ、もういいです。」        颯「早く離れた方がいいよね。じゃあ失礼するね。」                そう言ってこの場から離れた。                  優「えっと、如月先輩大丈夫ですか?」  琴「・・・はい大丈夫です。助けてくれてありがとうございます。」           優「それならよかった。」                                     心の中                 優「自分も早く離れた方がいいよな、あんな事が起きてまた2人きりはだめだよな。」  心の中終わり              優「それじゃあ僕も失礼します。それでは」 そう言ってお弁当を取りこの場所から早く離れようとした。後ろから声が聞こえたような気がしたけど気のせいだと思い後ろを振り返らず走りその場所から離れた。      琴「・・・」

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