せっかく転生したのに余命1年だった件

@kesuuso

第1話

 俺の名前はリョータ・サトウ。じいちゃんがテンセイシャとか言うすごい人だ。

 テンセイシャがなにかは教えてくれなかったけど、とにかくすごい人らしい。

 今日は俺の7歳の誕生日だ。

 7歳の誕生日には、女神様から個別スキルユニークスキルというものをもらえる。

 教会などに行く必要はなく、ステータスを確認すればいいだけなので楽だ。

「ステータスオープン」そう唱えるとウィンドウが出てきた。

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 リョータ・サトウ レベル1

 HP1000/1000

 MP3000/3000

 攻撃力400

 防御力500

 魔法防御1000

 俊敏200


 スキル

 憑依 他の生命体に憑依することができ、ステータスを奪うことができる。しかし、負荷が重いので、一つの体に1年しかとどまることができない。      


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 スキルを確認した瞬間、誰かの記憶が頭に流れ込んできて、脳の処理能力が追いつかずに意識がそこで途絶えた。

妙な夢を見た。佐藤良太という人間の人生だ。その中で、俺はトラックに轢かれ、女神さまの管理するという世界に転生することになった。

 気がつくと、見慣れた自分の部屋で寝かされていた。

「大丈夫か?」

 じいちゃんが俺のことを見舞いに来てくれていた。

「うん。もう大丈夫。『ありがとう』」先程流れてきた記憶にある言語を使うと、じいちゃんは、驚いたように

「『良太はやはり転生しておったのか。』」といった。

 しかし、じいちゃんは、何もなかったかのように振る舞い始めた。

「スキルは何だったか教えてくれんか?」と聞いてきたので、説明した。

「初期ステータスが高すぎる… 憑依チートすぎじゃろ…制限がスキルを使うように誘導していて意味がない…」なんか処理落ちしている。

「寿命が残り1年なのはどうしたらいい?」そう聞くとじいちゃんは何やらブツブツ考え始めた。



 





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