第2話 人生

 私は歩いている。


 この細々とした道を。


 様々な分かれ道がある。


 行き着く先なんてわからない。


 途中で道が無くなってしまうかもしれない。


 そんな道を歩いている。


 あ! と私は叫んだ。


 上り坂がある。


 これは神様からの試練だろう。


 登り切らなければならないとつい焦ってしまう。


 つい怖くなってしまう。


 ふと隣を見る。


 周りの人たちはみんな登り切っている。


 それを見てまた焦る。


 少し時間が経った。今度はゆっくりと登ってみる。


 登れた。周りの人よりは遅れてるけど構わない。


 これは競争ではないのだから。

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