散文詩『キューピー3万年クッキング』

まず愛を混沌の坩堝に入れましょう

坩堝が無ければベッドでも結構です

愛は本物を使いましょう


次にコンロに着火します

宇宙を誕生させる前の段階で愛を火に掛けることがポイントです

難解な比喩が苦手な方は

SEXをして頂ければ結構です


そうしてトロ火で愛を煮ます

ここで注意していただきたいのですが

あまり加熱し過ぎてビッグバンが起こってしまわないようにしましょう

宇宙は1つで十分ですからね

生命の尊さに耐えかねる方は避妊具を使ってください

避妊具は男性器に被せる形状でゴムを素材としたものがおすすめです


愛が煮詰まってきたと感じたら

中火にして様子を見ましょう

この時にプレアデス星団が吹きこぼれてしまわないように

坩堝から目を話さないでくださいね

ベッドを使用されている方は

SEXショップで売られている道具や衣類を使用して

マンネリ化を避けるという方法を試して見てください


中火で過熱することで

愛が柔らかくなってきましたね

菜箸を刺して抵抗なくお箸の先が通るようなら

ここで一気に強火にします

ビッグバンが起きるかも知れませんが

愛が柔らかくなっていれば問題ありません

SEXをしている方はそろそろフィニッシュのご用意を


坩堝に蓋をします

男性器は挿入したままにしておいてください


強火でじっくりと愛を煮ます

坩堝の中身が沸騰している状態がベストです

快楽は肉体に縛られるような限定的なものであってはなりません

精神がシナプス同化を起こす時にこそ臨界点を超えます


絶対に蓋を外さないでください

火を弱めたりもしないでください

愛を……信じてください

優しいくちづけに永劫の願いを込めてください


後は簡単


3万年待つだけです


*****


おさらい


材料:愛


明日は『カニクリームコロッケ』です

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