4人と1人の縁結び
石崎あずさ
4回目のこんにちは
俺の名前は北西健次郎。普通の男子高校生だ。
俺は貧しい家庭で生まれ、兄は仕事、俺はバイトで家族を食わしてる。
だから昼間は学校から帰ってきた小5の妹、そして専業主婦の母しかいない。
俺はこの春、高校二年生になった。もちろんと友達はいない。
だが、新学期の時は大体話しかけられずの終わる俺なのだが...
珍しく声をかけてもらった。
その名も「野々木綾」、「川内百海」、「根洗加奈」、「上野葵」である。
全員女子!ありえない!
でも冷静に考えてみよう...
もしかしてこの四人、俺の事好きなんじゃ...?
ー女子ー
私の名前は野々木綾。
クラスの男子、北西健次郎君に恋をしてしまった女子だ...!
あぁかっこいい!こっち見るたびに胸がドキドキするの!
みんな健次郎君の事好きじゃないだろーな!!!
うちの名前は川内百海!
北西君かっこよすぎ!あぁもうこれだけでご飯10合行ける!
...太るけど
私の名前は根洗加奈。
北西さん...好きです...付き合うどころではなく結婚したいです!
僕の名前は上野葵。
別に北西の事を好きってわけじゃないけど...
健次郎は僕みたいないわゆる「ボクっ子」を受け入れてくれるかは分からない...
でもこの四人...
恋をしちゃってる!/ます!/るよ!/てるんだよ!
ー初授業ー
「はぁ...一時間目から現代文かよ...」
「健次郎君!」
「えっと...綾...さんだよね...」
(健次郎君可愛い!!!)
「で?どうしたの?」
「あの...いや...その...」
「恥ずかしがらずに言ってみな」
「...シャーペン、貸してほしいの...」
この人は話すのが苦手なのかな...
(健次郎君の前になると、素の自分が出せない!なんでだろう...)
「で...ここがこうなるから...」
先生の声が教室中に響く
「き...北西君...」
「えーっと...百海さん...だよね?」
「うん。あの...」
「どうしたの?」
「いやなんでもない。」
不思議ちゃんだな。
俺はこの後も残り2人含めて一日中話しかけられた。
(珍しい...)
俺は帰ろうとしていた————————
俺は四人に手を引かれた。
「一緒に帰ろう?」
(うん。確定だ。)
四人も俺のことを好きな人がいるの!!!???
「いや健次郎君は私のもの!」
「北西君はうちのもの!」
「北西さんは私のものです!」
「健次郎は僕のものだよ!」
じゃあじゃんけんで!
で、結局———
葵ってやつと帰ることになった。
「てか北西。」
「ん?どうしたの?」
「僕たちの高校の縁結び伝説って知ってる?」
「なにそれ?知らねぇな。」
「だろうね。知らなそうな顔してる。」
「なんだお前!からかってるのか!」
「あははは!やっぱ北西は面白いな。」
分かれ道に立った。
「じゃ俺はこっちだから。」
葵さんはなにかを言いたそうな顔をしているが俺はひっきりなしに俺は家の方向へと足を進めた。
だがその時後ろから『タッタッタッタッ』と聞こえた。
俺は後ろを向く。
葵さんがこっちに来てる。
葵さんは俺のことを強く抱きしめていった。
「まだ...北西といたい...」
ー翌朝ー
いつもの四人が話し合ってる。
「でさでさ...」
俺は話している内容を盗み聞きした。やっぱり俺の話だ。
だが俺がきたことに気づいた四人は俺の机の周りに群がった。
「健次郎君に頼みごとがあるの...」
「どうしたんだ?」
「もうすぐ期末テストで...」
「ちなみ得意な教科はなんだ?」
「公民...」
「この前のテストの結果は?」
「...37点」
「ぜってぇ得意じゃねぇな!」
百海と加奈は口を開いた。
「でも北西君/さんに教えられるなら綾は何百倍のマシだと思うよ?」
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