9、姉の乙女卒業(★)
ノックの音がして、デーアがヴァイスハイトの寝室にそろそろと入ってきた。部屋は少し薄暗くなっていたが、ヴァイスハイトの表情は読み取れる程度には見える。
「おいで」
優しい声色に導かれ、ベットに腰を下ろしていたガウン姿のヴァイスハイトの隣に座った。
耳にかかる髪をかきあげられ、片方の頬を掌で包まれる。
「緊張してるのか?」
デーアはこくりと頷き伏せていた目を上げ、何かを訴えるようにヴァイスハイトの瞳を見つめた。
「大丈夫。優しくするから、全部俺に任せて」
そして二人は初めて唇を重ねた。優しく触れるだけのキスはもどかしさを覚えさせ、何度もしていくうちに段々と深くなっていく。息苦しさを感じるようになり、息継ぎの為口を開くと、そこからぬるりとヴァイスハイトの舌が口内に入ってきた。舌先を転がしデーアの口内をどんどん
見惚れている
「キスでこんなぐちゃぐちゃになって、デーアは感じやすいんだな」
ヴァイスハイトはペロリと自身の唇を舐めながら、まるで肉食獣が捕食対象を見るように、目をギラギラさせた。
食べられるという恐怖心と、今からこの人の物になれるという従属欲を満たされ期待してしまい、ドロリと蜜が更に溢れる。
「脱がすぞ」
あやす様にデーアの額にキスを落としたヴァイスハイトは手馴れた様子でデーアの身を頼りなく包んでたものを脱がしていき、
デーアは上向きに寝かされる。ヴァイスハイトは目の前の潤んだ目で自身を見つめる人を覆い被さるように組み敷き、お腹に右手を添えた。
つつーっと撫で上げ、妹と比較すると可愛らしく見える大きさの左の膨らみを右手で優しくふにふにと弄る。
触られ少しくすぐったく感じたデーアだが、段々と体の芯が火照る感覚を覚えてきた。
ヴァイスハイトはデーアの一番感じる部分は避けて撫で回し、感覚を高めていく。
そして十分
「んっ!」
痛くされたのに感じてしまったデーアは恥ずかしくなって赤面する。
「そうか……。俺たちは体の相性”も”いいと思う。たっぷり
そう耳元でヴァイスハイトの落ち着いた低音で囁かれ、声だけでデーアは感じてしまった。
そして両足を広げて持ち上げるような体制にされ、秘所をじっと見られる。ヴァイスハイトの顔は無表情で気持ちを汲み取ることが出来ず、デーアは不安になった。なのに薄桃色の誰も受け入れたことのない花芯からはどんどん甘い花の蜜が溢れていく。目の前の愛する人に視姦され感じてる自分を認めるしかなく、情けなさに涙が出そうになった。
デーアの泣きそうな顔を見たヴァイスハイトは微笑し、指を既にぐちゃぐちゃに
指を抽挿し、くちゅくちゅといやらしい水音が静かな部屋に響いた。
「ひゃっ! やあん!」
「ここがイイのか?」
デーアが反応するところを集中的に虐めていく。もう指は既に三本入るようになり、感じやすい秘芽をくにくにと弄りながら、抽挿する指をパラパラと動かしたり、トントンとデーアの気持ちいいところを刺激する。
「やぁあ。んっ。キス、キスしてぇ……」
体を震わせながらキスを
愛しい人の可愛いお強請りを叶えながら、甘い涎を垂らす下の口を
「や! なんか、なんかくるっ! ああ! ――!」
目の前が真っ白になり、チカチカと星が降った。最後には声にならない声で喘いで果てたデーアはベットにぐったりと沈む。
「今のがイクってことだ。次からはちゃんとイクって言って」
分かったかと念押しされたデーアは頷いた。デーアの愛液がついてる指を舐めとる姿は淫らで扇情的で、それを見たデーアはまた更にコポリと愛液を零す。
どろどろに溶けきった秘所を確認したヴァイスハイトはガウンと下履きを脱ぐ。そこにはお腹まで反り立つ雄々しい欲棒が現れた。デーアの花弁に添わせ、許可を取るように顔を見て微笑する。
「きて……」
デーアの許可を得たヴァイスハイトは自身をデーアの中にゆっくり
どろどろに
「はぁ……全部入った。気持ちよくてもう持っていかれそう」
とろんとした瞳で顔を赤くし耐えるヴァイスハイトをデーアは心が締め付けられるほど愛しく思った。
「もう大丈夫だから……動いていいわ」
圧迫感はあったものの、充分解してくれたので殆ど痛みはなかった。気持ちよくしてくれたヴァイスハイトにも自分と同じように気持ちよくなって欲しくて、動いて欲しいと強請る。
激しく肉と肉がぶつかる音と、どちらのか分からない愛液の混ざる水音が部屋に響いた。
ヴァイスハイトは噛み付くように、貪るようにデーアにキスをしながら激しく抽挿する。何度か目の絶頂を迎えたデーアは息つく間にぐるりと体勢を変えられ、手を付かされ犬のような格好をさせられた。そしてずんっと最奥まで一気に
「デーアが……こんな淫乱だとは思わなかった」
ヴァイスハイトは、はひはひと淫らに浅い息をしてるデーアの顔を自分に向けた。
「
「いや、全然。寧ろ最高だ」
このときのヴァイスハイトの仄暗い笑みを見たとき、蜘蛛の巣に囚われた蝶のような気持ちになった。もうこの人から逃げられない、逃げたくない、ずっと囚われていたいと。
二人は見つめ合って抱き合い、お互いの体温を感じながら深い眠りの世界に入っていった。
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