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 葉ちゃんはハムとレタスのサンドイッチを選んだ。(四角い形のものだった)

 宝は三角の形をした卵サンドを食べる。するといつもの葉ちゃんのサンドイッチの味がした。

 葉ちゃんは影茶色のブーツをはいた両足を小さく動かしながらサンドイッチを食べていた。(いつもの小さな子供みたいな葉ちゃんだった)

 ふと宝は遠くに白い建造物がぼんやりと見えることに気がついた。よく見てみるとそれは白い風車小屋のようだった。

 そのことを葉ちゃんに言うと「宝はここから風車小屋が見えるんだ。僕には見えないな。残念」と眼鏡越しに目を細めながらそう言った。

 それから葉ちゃんは宝に風の街にはあんな風にところどころに古い風車小屋が建っていて、風を受けてゆっくりと大きな翼を回しているのだと教えてくれた。

 赤い水筒の中にはアイスコーヒーが入っていた。アイスコーヒーはとてもおいしかった。

 ご馳走様をして二人はまた風の街の散歩を続けることにした。

 お腹がいっぱいになって宝はすごく元気が出てきた。

 二人は風の街の中心から歩いてどんどんなにもない緑色の大地の中に向かって歩いていく。

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