宝は白色の大きめのパーカーを着ている。青色の長いスカートを履いていて、足元は白色のスニーカーだった。自慢の長くて美しい黒髪は頭の後ろで青色のリボンでまとめてポニーテールの髪型にしている。(動きやすいから)

 耳にはうさぎのしっぽのようなイヤリングをしている。音楽は聞かないからほかになにもつけていない。手首に時計もつけていない。

 宝は白色のスポーツバッグを持っている。荷物はそれだけで、その中に旅の荷物は全部詰め込んであった。

 窓の外の風景は変わらない。ずっと緑色をしている。永遠の緑色の大地と青色の空が広がっている風景が続いている。

 自分の生まれた街から出たことがなかった宝は、感動して、そんな自然の風景を見ていて飽きることは全然なかった。(いつもは見慣れた建物ばっかりの風景を見ていた)

 そろそろ目的地に着くかな? ほかに誰もいない緑色の電車の椅子の上でそわそわしながら宝は思った。

 電車がゆっくりと速度を落としていく。電車の窓の外には遠くに小さな駅が見えてきた。宝は椅子から立ち上がると、白色のスポーツバッグを持って、電車を降りる準備を始めた。

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