第9話 元も子もない話
皆さんいかがお過ごしでしょうか。僕は元気にやってます。ではなぜ創作論を書くのに詰まっていたのかと言いますと、ちょっと僕の中で創作論というものが良く分からなくなっていたのです。
一口に創作論と言っても、その内容は様々でしょう。ある人が正しいと言ったことが、ある人にとっては正しくない。そんなことはよくあるのではないかと思います。そうして、色々と考えているうちに、僕はこの創作論で何を書くべきなのか、迷ってしまったと、そういうわけなんです。
さて、今回僕は元も子もない話をしてみようかと思います。つまり、創作論なんてものは、あなたが正しいと思ったことを実践してみれば良いのです。僕の言ってることなんて素人作家が適当なこと言ってらあ。ってくらいに受け取ってくれたら良いですし、そうであるべきなんじゃないかと思います。それこそ、創作論とは創作者の数だけあるものでしょうから。
ここからは、僕が、個人的に大事にしていることを、いくつか纏めてみようかと思います。あくまで、僕個人が大切にしていることです。それは、あなたの役には立たないかもしれない。それでも、纏めておきます。
僕は創作というものは、見る人がいて初めて完成するものだと思っています。だから、僕は誰かが楽しんでくれることを考えながら小説を作ります。でも、世の中には自分が楽しむために創作をしている人もいます。あなたが誰かのために創作をするのか、それとも自身のために創作をするのか、そのスタンスは、はっきりとさせておくべきかと思います。
あなたは何のために創作をしているでしょうか? それこそ、人の数だけ存在するかもしれませんね。だからこそ、あなたは創作者としてどのようにありたいのか、何を作りたいのか、はっきりさせていく必要があると思います。
ただ、創作を始めた人が、自分は何をしたいのか分からない。ということはよくあることかと思います。それどころか、長く創作を続けている人でも、自分が本当は何をしたいと思っているのか、分からない。なんてことは、あるでしょうね。僕自身、今の僕が目指している方向に絶対の自信は持てていません。
一応、今の僕が書きたいと思っていること、やりたいと思っていることを書いてみます。一つの例えとしてです。少し、恥ずかしいですね。
僕、ホラーとかファンタジーが好きなんです。ホラーが好きと言うと暗い話が好きなのかと思われがちなんですが、僕は読後感の良い、ハッピーエンドな話が好きです。そして、空気感の話になるのですが、軽めというか、ポップな感じの話が好きなんです。そこにちょっと怖い要素が見え隠れすると、最高ですね。
ですから、僕は作ったものを誰かに見せる時、ポップで楽しく、読後に良い話だったなあと思ってもらえる。そんな話が書きたいものだなあと考えるんです。そこに趣味のホラーを合わせるのは難しいですが、なんとかできればなあと苦戦しています。
ホラーやファンタジー以外にも、色々と試行錯誤を試してみようと思っています。そんな中でテンション高めに、あげあげな感じのキャラが回りを引っ張っていくような、そんな話を書ければ最高なんですけど、なかなか上手くいきませんね。あと、自分で書いてて思ったのは、こういうキャラクターとホラーの組み合わせは本当に難しそう。でも、僕の理想とするポップなホラー小説みたいなものが、もうちょっとのところまで見えかかっているような、気がするんです。気がしてるだけかもしれません。
ポップで楽しく、読後感が良くてちょっと怖い話! あとたまに小説でエルフ書きたい。
そんな小説が本当に書けるのか、分かりません。一生書けないかも。でも、僕はそういうものが書きたいし、それで人に楽しんでもらいたい。それはそれとして、全く違うような作品を書いてみることもあるでしょう。僕は、自分の理想とするものを作れるようになるまで、結局は色々と試行錯誤してみるしかない。という考えですから。
さて、今回ここまで話したこと。もしかしたら、今これを読んでいるあなたには必要の無い話だったかもしれません。釈迦に説法ってやつかも。正直、僕の話すことがどの程度有益なのか分かりませんし、益なんて全く無いかもしれないと思うと、これ、書いてる意味あるんですかね?
と、こんな感じで今までずっと創作論の続きを書くのに躊躇っているような状態でした。僕が、それでもこの創作論の続きを書いているのは、一旦この創作論を終わらせたいと、考えているからです。
創作論を完結させようと思いながらも、ずるずると後回しにしているうちに、時間が経って、ついには年を跨いでしまいました。もう今は二十五年ですよ。
ですから、この話と、もう一つ締めの話を書いて、この創作論の完結とします。
何度もしつこく言いますけど、創作論なんてものは創作者の数だけあるんです。だから、僕の創作論は、きっと誰かの考えに百パーセント合致することは無いでしょうね。
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