第8話飲酒はしない派

先生の眼前に大型モニターと、右手側にネオンテトラの大水槽の蛍光証明という二大照は、24畳もあるリビングが遠近法と明暗のコントラストとが微妙に落ち着いて居り、牛革のソファーに座って居られるのは、勤務がOFFに為れば先生が政治家を捨ててテレビ画面に齧りついているためで僕なんかソファーに身体を預けた背もたれに背中をペタリと着けたその連動で骨盤を寝かせ無警戒な腹を見せて横柄な態度でテレビ観戦をしていた。

 仕事終わりにビールや洋酒を用いる他の議員とは違いコーヒー好きの先生で良かったと密かに思っていた。

 2人とも飲酒はしない派だったから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る