4・返る海の人生
『...何かようか?オレに聞きたそうな顔してよ?』
サメはこちらを向いて聴いてくる。
『まぁ、さっき人を噛み殺した奴が正常に見えねぇな。
無理もねぇな。じゃあな、魚人様よ』
サメは返事をしない私に呆れて帰ろうとした。
『いや、主よ。聞きたい事がある。島には何がある』
するとサメは立ち止まり。
『お前正気か。人は魚を殺すんだぞ。』
私は彼の前へ必死に泳ぎ正面からさらに問う。
『私はそれでも知りたい。あなたは何度か人間に捕獲された事があるを
聞いた。島には何があるんだ。そこにいる女はどんな感じか。』
するとサメはさっきと違って一気に傲慢な顔から真剣な顔になり話をしだす。
|オレはよ。母さんの赤ちゃんの時から兄弟と殺し合いしたんだよ。|
圧勝でな。なんなら腹を食い破って母さんまでオレは殺した。
そんな状態でオレは生き物を常に食らい今まで生きてきた。
ある日一隻の船が近くにあって、試しに噛んでみたんだ。
そうすると船は沈んできて船を食べるつもりが。
中から人が出てきたんだ。当時のオレは船は船と言う生き物だと思っていた。
オレはびっくりしてそのまま逃げてきたんだ。
|それが地獄の始まり|
長々とサメは唐突に自身の生き様を語る。
『オレは初めて獲物を逃し人間たちを逃がしちまった、そのせいでアイツらが
俺の噂を広めたんだ。あの海に絶滅危惧のホホジロザメがいるってな。
そこから毎日、毎晩、船が来きたよ。』
『そ、その船たちはど、どうしたんだ。』
サメはニヤりと顔を笑い下を向いた。
『そりゃもちろん、おやつ感覚の
『......』戦慄。イセエビがサメを紹介したのかが理解不可能。
しかし、私は悪魔の覇気に負けず。本題の話に戻す。
この海では私は王であり君主だ。
『私が聞きたいのは島と陸上の話だ。お前の私語はいらん
島には何がある?』
サメはこちらを睨み、怒りを露わにした。
『あぁ"?』と睨みつける。やはり想像していた通りだ。
『お前、元人間の癖に何言ってんだ、お突然変異体がよ?』
『...君が何を言っているのは私にはさっぱりわからん。
私は何があろうと正真正銘の魚人だ。この地の魚人だ。』
サメがこちらに一気に近づき目と鼻の先まで近づいた。
『いい事を教えてやるよ。お前は魚人じゃない。
海で死んだただの人間が被曝した土と水神が混ざって復活しただけだ。』
『は.』
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