第9話 大福の日/『好きなように食べさせて』
大福は大口でかぶりつきたい。それが醍醐味だし、ちまちま食べたら美味しさ半減な気がする。結果的に口の周りや鼻の頭にまで粉がつく。
「あー。あざと警察出動します!」
「ただの甘党だよ」
「無自覚あざとかぁ」
あざといか否かちまちま気にしてるからモテないんじゃ…の邪念を粉と一緒に払った。
◆2月9日は「大福の日」/2024年2月9日作
#140字小説 『好きなように食べさせて』
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